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【30代の約7割が選択?】
頭金なしの家づくりが増えている理由と、将来の暮らしを守る資金計画の立て方

【30代の約7割が選択?】
頭金なしの家づくりが増えている理由と、将来の暮らしを守る資金計画の立て方

いつもブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

山口市の工務店~家咲(いえさく)~の古田です。

山口市をはじめ近隣エリアで家づくりをお手伝いする中で、「現在の蓄えを減らさずに住宅を建てることは可能でしょうか」というご相談をいただく機会が非常に増えております。

かつては「頭金を貯めてから」という考え方が主流でしたが、現在の住宅事情において、頭金なしのフルローンで計画を始めることは決して珍しい選択ではありません。

この記事では、フルローンを検討されているご夫婦に向けて、以下の内容を分かりやすく解説いたします。

白い外壁と片流れ屋根が特徴的な、中庭のある平屋の家づくりの外観。

この記事でわかること

・ 「貯金がないから」ではなく「あえて出さない」という戦略的な選択の背景
・ 30代の約7割が頭金をほとんど用意せずに家づくりを始めているという実態
・ 手元に現金を残すことで、将来の教育費や万が一の備えを守る具体的なメリット
・ 金利が上昇した際、月々の返済額にどの程度の差が生じるかという具体的な試算
・ 省エネ住宅だからこそ活用できる、最新の「住宅ローン控除」などの優遇制度

「お金の不安によって理想の暮らしを諦めたくない」と願う皆さまが、この記事を読み終えた際に、ご自身にとっての最適な道筋を見出せる内容となっております。ぜひ最後までご一読ください。

30代の約7割が「頭金ほぼゼロ」?統計から見る現代の家づくり

住宅購入において「まずは頭金を貯める」という習慣は、時代の変化とともに形を変えております。

三井住友信託銀行「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」が2025年に公開した「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」によれば、2021年から2024年の間に住宅を取得した方のうち、頭金ゼロを選択した割合は36.9%に達しております。

特に、家咲へご相談に来られることも多い30代の層では、頭金ゼロを選択した方が40.2%に上ります。

ここに「頭金1割程度(28.4%)」という方を合わせると、合計で68.6%となり、約7割の方が頭金をほとんど用意せずに家づくりをスタートさせている実態が明らかになりました。

冬の庭を背景に、リビングのテーブルで資料を広げて家づくりの相談をする笑顔の30代夫婦。

以前は「物件価格の2割を頭金として用意すべき」と指導される場面が多く見られましたが、現在は「資金が不足しているから借りる」のではなく、「資金があってもあえて手元に温存する」という判断をされるご家庭が増加しております。

なぜ「あえて出さない」のか、その前向きな理由

保有している金融資産が500万円以上ある世帯であっても、頭金を出さないというケースが見られます。その背景には、以下のような理由が挙げられます。

 手元資金の確保(27.3%): お子様の将来の教育費や急な病気、災害への備えとして、現金を残しておきたいという心理。
 低金利環境の活用(25.9%): 住宅ローンの借入金利が低水準であるため、頭金として現金を支払うよりも、ローンを活用して手元の資金を別の用途や運用に充てた方が効率的であるという判断。

現在、山口市などでお住まいを検討されている方の多くも、住宅金融支援機構が発表した「住宅ローン利用者の実態調査(2024年10月発表)」で報告されている通り、約77.4%の方が「変動金利」を選択されております。この環境が、フルローンという選択肢を後押ししている状況が確認できます。

頭金なし(フルローン)で計画を進める3つの大きなメリット

「毎月の家賃を支払い続けるのはもったいないため、早期に住宅を取得したい。しかし、貯蓄が減ってしまうのも不安である」と悩まれるご夫婦にとって、フルローンは有力な解決策となります。

1. 「今すぐ」開始できるスピード感

最大の利点は、頭金を積み立てるための「時間」を大幅に短縮できる点にあります。
例えば、300万円の頭金を貯めるために3年の月日を要すると仮定します。

その3年間に支払う家賃が月々7万円であれば、合計で252万円を住居費として消費することになります。

フルローンであれば、その期間を待たずして、支払うはずだった家賃252万円を、ご自身の資産となる住宅ローンの返済に充てることが可能になります。

青空の下で進む、木造住宅の基礎と柱が組み上がった家づくりの建築現場。

2. 教育費や予備費として「手元の現金」を温存できる

特にお子様が小さいご家庭にとって、手元に現金が残っているという安心感は非常に大きな意味を持ちます。住宅を建てた後に必要となる家具の購入や、将来の学費、車の買い替えといった急な出費に対しても、貯蓄を維持しておくことで柔軟に対応が可能となります。

また、将来的に余裕ができた段階で「繰り上げ返済」を行い、利息負担を軽減するという選択肢も残せます。

木目調の天井と白いアイランドキッチンが調和した空間で、穏やかに暮らしを楽しむ家族の日常。

3. 省エネ住宅ならではの税制優遇を活用できる

2024年以降、住宅ローン控除の制度が変更され、省エネ基準を満たさない住宅では控除が受けられなくなりました。
しかし、家咲が標準とする省エネ基準適合住宅であれば、住宅ローン控除(年末ローン残高の0.7%を最長13年間、所得税等から控除する制度)を最大限活用できます。

この控除を受けることで、実質的な利息負担を抑えながら家計の資金繰りに余裕を持たせることが可能となります。

把握しておくべき「フルローンの隠れたリスク」と対策

メリットが多いフルローンですが、留意すべき点も存在します。家咲が最も大切にしていることは、お客様が家を建てた後、20年後も30年後も笑顔で暮らせることです。そのため、懸念されるリスクについても正確にお伝えいたします。

審査のハードル

全額をローンで賄う場合、金融機関の審査は慎重に行われます。借入額が年収に対してどの程度の割合かを示す「返済負担率」が厳しくチェックされるため、他のお借り入れ(マイカーローンやカードローンなど)がある場合は、事前の整理が必要になることもあります。

電卓と書類を前に、家づくりのための資金計画や予算について検討しているデスクの手元。

金利上昇への備え

借入額が大きくなる分、将来金利が上昇した際の影響も比例して大きくなります。
例えば、4,000万円を35年返済で借りた場合(元利均等・ボーナス払いなし)を想定してみます。

・ 現在の基準(金利1.0%の場合):月々約112,900円
・ 金利が1%上昇(金利2.0%の場合):月々約132,500円

このように、金利が1%上昇するだけで月々約19,600円、年間で約23万円の負担増となります。 変動金利を選ぶ際は、こうした上昇に耐えられるか、あるいは手元に残した資金で柔軟に対応できるかを、あらかじめ検討しておくことが重要です。

「オーバーローン」の状態への理解

フルローンを選択する場合、住宅の市場価値よりもローン残高の方が多い状態、いわゆる「オーバーローン(残債が資産価値を上回る状態)」が一定期間続きます。

将来的に急な転勤などで住み替えや売却を検討する可能性がある場合には、売却代金でローンを完済できないリスクがあることを事前に把握しておく必要があります。

間取り図を広げ、電卓を使って家づくりの予算を具体的にシミュレーションする打ち合わせの様子。

家咲が提案する「後悔しない資金計画」の考え方

私たちは、お客様に「予算への不安によって理想の家づくりを諦めてほしくない」と心から願っております。と同時に、「住宅を建てたことで日々の生活が困窮する」といった事態も絶対に避けなければなりません。

山口市をはじめとする地域密着の工務店として、私たちが大切にしているのは、数字の表面だけではない「暮らしの全体像」を見据えた提案です。

ステップ1:家づくり以外のライフイベントを整理する

まずは、将来必要となるお子様の教育費、10年後の車の買い替え、さらには定期的な家族旅行の予算など、「住宅以外にかかる支出」をすべて可視化します。

これらを考慮せずに住宅ローン単体で判断することが、家づくりにおける最大の失敗要因となり得ます。

カフェのような落ち着いた空間で、ライフプラン表を作成しながら将来の家計を整理する女性の手元。

ステップ2:住み始めてからの維持費を予算に組み込む

毎月のローン返済額だけでなく、住宅の性能が家計に与える影響も計算に入れます。

家咲が標準とする「UA値0.46以下(住宅の断熱性能を示す数値で、数値が低いほど冬暖かく夏涼しい)」の性能を備えた住宅であれば、アパート生活時代と比較して光熱費を大幅に抑えることが可能です。

こうした「住み始めてからのコスト」を含めて、無理のない総予算を策定いたします。

ステップ3:予算内での「優先順位」を共有する

もし予算が想定を超えそうな場合には、何を最優先すべきかを共に検討します。

「キッチン周りの動線だけはこだわりたい」「リビングの床材には無垢材を使用したい」といったご要望を丁寧に整理いたします。

家咲の「提案型自由設計」では、標準仕様で既に高い性能とデザイン性を確保しておりますので、こだわりたい部分にだけピンポイントで予算を配分することが可能です。

壁一面に隙間なく吹き付けられた断熱材。高い気密性と断熱性を備えた家づくりの施工現場。

結論:重要なのは「頭金の有無」ではなく「全体の調和」

結論として申し上げますと、頭金を入れるか入れないかに唯一の正解は存在しません。
最も重要なことは、ご家族のライフスタイルや将来の展望、推進する現在の家計のバランスに合致しているかどうかという点に尽きます。

「貯蓄が少ないから、今はまだ無理ではないか」

「フルローンには漠然とした不安があるけれど、実際のところはどうなのか」

このように、お一人で悩まれる時間は非常にもったいないものです。

家づくりは、多くの方にとって未知の領域であり、不安を感じるのは当然のことです。まずは現状を整理し、専門家と共に「情報の見える化」を行うことから始めてみてはいかがでしょうか。

家咲では、定期的に「資金セミナー」や「個別相談会」を実施しております。

ここでは特定の金融商品を推奨するのではなく、ご家族が30年後も「この家を建てて本当に良かった」と実感できるための、客観的な判断基準を提供しております。

担当者と施主がしっかりと握手を交わす、家づくりのパートナーシップを感じさせるワンシーン。

山口市近郊で家づくりをご検討中の皆さま。お金に関する不安を、確かな安心へと変えるお手伝いをさせていただきます。ぜひ一度、私たちと一緒に「家族の笑顔が咲く家づくり」の第一歩を検討してみませんか。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市等を主な施工エリアとしております。事務所から車で1時間圏内を主な商圏として定めているのは、暮らしの中で万が一の事態が発生した際、迅速に駆けつけ、皆さまの安心を守るためでございます。

私たちは「建てて終わり」ではない、住まいの成長を一緒に見守り続ける地域に根ざしたパートナーでありたいと考えております。そのために、初期20年保証や地盤保証、設備延長保証など、将来にわたる安心の仕組みを整えております。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>

まずは、私たちの家づくりに対する考え方や、実際の建物の質感を知っていただくための「家づくり勉強会」や「完成見学会」へ、どうぞお気軽にお越しください。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。