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【客間は本当に必要?】
「年に数回の宿泊」よりも毎日の暮らしを豊かにする間取りの考え方とは?

【客間は本当に必要?】
「年に数回の宿泊」よりも毎日の暮らしを豊かにする間取りの考え方とは?

こんにちは。山口市の工務店~家咲(いえさく)~の古田です。

最近はお客様との打合せの中で、新しい暮らしに向けたワクワクするお話を伺う機会が増え、私自身も身の引き締まる思いです。

「親戚が泊まりに来るかもしれないから、やっぱり独立した和室は必要ですよね?」

これは、家づくりの計画が具体的に進み出すと、ご夫婦から本当によくいただくご相談の一つです。
大切なお客様をおもてなししたいという優しいお気持ち、私たちも大切にしたいと思っています。

しかし一方で、限られた面積の中で「毎日使う場所」と「年に数回しか使わない場所」のバランスに悩むのも、正直なところではないでしょうか。

この記事では、今の暮らしに本当に必要な空間とは何か、すると後悔しないための「空間の有効活用」の考え方について、現場での経験を交えてお話しします。

リビング横に設けられたアーチ壁がおしゃれな小上がりのタタミコーナー。

この記事を読んでわかること

・「客間を作らなきゃ」というプレッシャーから解放され、夫婦で前向きに話し合えるようになります
・実際の来客回数を振り返ることで、今の自分たちに本当に必要な広さが見えてきます
・和室に充てる予算を他の「こだわり」に回した時の、暮らしの変化がわかります
・10年後、20年後も「この間取りにして良かった」と思える、後悔しない空間の使い方がわかります

「念のため」の客間が、いつの間にか「物置」になる現実

窓際にあるタタミコーナーの小上がりで、積み木遊びに夢中になる子供の様子。

家づくりを進める中で、「もしもの時」を想定して備えるのは、とても素晴らしい姿勢です。
しかし、その「もしも」が年に数回、あるいは数年に1回のことだとしたらどうでしょうか。

例えば、6畳の独立した和室を新築時に設ける場合、建築費用として約200万円前後の追加費用が必要になるのが一般的です。
これは、和室を作るための内装費だけでなく、その部屋を支える「3坪(6畳)分の建物面積」そのものを増やすためにかかるコストを考えると、決して小さくない金額であることが分かります。

家づくりにおいて、面積と予算は限られた貴重な財産です。

この「200万円前後の予算」を、毎日使うキッチンのグレードアップや、家族全員の荷物がスッキリ片付く大きなパントリー、あるいはランドリールームの充実に充ててみる。
そうすると、住み始めてからの日常の満足度が、目に見えて変わってくることに気づきます。

さらに、和室には維持するための手間もかかります。
畳は定期的な「裏返し(3〜5年程度)」や「表替え(8〜10年程度)」が必要で、1畳あたり数千円〜1万円程度のメンテナンス費用が発生します。

使用頻度の低い客間のために、このコストをかけ続けるべきかどうかは、一度検討してみる価値のあるポイントです。

客間の「出番」を数字で数えてみる

カレンダーを指差し、スマホで予定を確認する様子。

一度、ご夫婦で冷静に「来客が泊まる回数」を振り返ってみましょう。

例えば、ご両親が泊まりに来るのが年に2回(計4日)、友人が遊びに来るのが月に1回(日帰り)、親戚が集まるのが数年に1回だとします。

このように書き出してみると、1年 365日のうち、独立した「客間」としてフル活用されるのは、実はほんの数日程度というケースが非常に多いです。残りの360日は、ご家族だけで過ごす時間。その360日の「日常」を少し豪華に、あるいは便利にするために面積を使うという選択肢も、今の家づくりでは主流になっています。

和室の目的を「宿泊」から「家族の普段使い」へ

雪景色の庭を眺めながら、小上がりのタタミコーナーに設置されたデスクで仕事をする女性。

もし、和室が欲しいという理由が「宿泊客のため」だけなら、少し視点を変えてみることを提案します。

和室を「独立した個室」ではなく、リビングの一部として、あるいは「家族が毎日使う場所」として考えることで、お家全体の使い勝手が一気に良くなります。

家族の笑顔が咲く、畳スペースの活用例

小上がりのタタミコーナー下にある引き出し収納から、おもちゃを取り出す子供の様子。

家咲の「提案型自由設計」では、例えば以下のような、使い方を限定しない空間づくりを得意としています。

【リビング横の「小上がり畳コーナー」】

3畳〜4.5畳程度の広さで、床から30〜40cmほど高くしたこのスペースは、非常に多機能です。

この高さはちょうど腰掛けやすく、下部を便利な引き出し収納として活用できるのも大きな魅力です。

普段はお子様の遊び場や、お昼寝スペースとして活用し、来客時にはロールスクリーンなどでサッと区切れば、即席の寝室に早変わりします。

 実際に家咲で建てられたお客様の多くが、この小上がり畳コーナーを選ばれています。

「お子様が遊んでいる様子を見守りながら、キッチンで家事ができる」と大変好評です。

【フラットな畳スペース】

リビングの床と同じ高さで畳を敷き込む形です。

空間が広く見え、お掃除ロボットもスムーズに動けます。

家事の合間に洗濯物を畳む場所としても最適です。

【薄型の「置き畳」を活用する 】

「今は必要ないけれど、たまに畳でゴロゴロしたい」という方には、置き畳がおすすめです。

薄型タイプ(1.5〜2cm程度)なら、必要な時だけリビングに敷いても段差が気にならず、普段はしまっておくことができます。

以前、あるお客様がこんな決断をされました。

「最初は絶対和室が必要だと思っていました。でも、よく考えたらその分をランドリールームの充実に充てたほうが、毎日の家事がラクになる。両親には、近くのホテルに泊まってもらうほうが、お互い気を使わなくて済むね、と夫婦で納得したんです。」

このご夫婦は、年に数回の日のために何かを諦めるのではなく、毎日続く「家事のしやすさ」を選ばれました。これもまた、一つの素敵な正解だといえます。

迷いを整理するための3つの視点

食品ストックや日用品を整理整頓できる、可動棚を備えた大容量のパントリー収納。

「それでもやっぱり迷ってしまう」という方は、
以下の3つのポイントで、これからの暮らしをイメージしてみてください。

①「宿泊」の別の方法は本当にないか?

最近では、普段はコンパクトに収納できる高品質なエアマットレスを用意したり、ソファベッドを採用したりして、柔軟に対応される方も増えています。「家の中で全てを完結させなければならない」という思い込みを一度手放してみると、間取りの自由度は格段に上がります。

山口市であれば、湯田温泉も近くにあります。

遠方から来られたお客様に「せっかくだから温泉でゆっくりリラックスしてね」と宿を準備して差し上げるのも、実はとても喜ばれるおもてなしになるのではないでしょうか。

お互いに気を使いすぎず、心地よい距離感を保てるというメリットもあります。

②本当に「畳」である必要はあるか?

床材に無垢材を選べば、冬でも足元が冷たくないので、ラグを敷くだけで快適に過ごせることも多いです。家全体の温度を一定に保ちやすい設計であれば、扉を閉め切らなくても、どこでも快適に過ごせます。

③その広さを他の「こだわり」に回したら?

和室(約2〜3坪)をなくした分の広さを、例えば「玄関横の土間収納」や「パントリー」に充ててみたらどうでしょうか。 毎日の片付けがラクになり、心にゆとりが生まれることで、家族の笑顔が増えるかもしれません。

失敗しないための「変化に対応できる家」

白い引き戸で空間を仕切ることができる、明るい無垢フローリングの多目的ルーム。

家づくりで大切なのは、今の希望だけでなく、10年後、20年後、数十年後の暮らしを見据えることです。
お子様が小さいうちは遊び場として、受験期には勉強スペースとして、そして将来は自分たちの寝室として。

家咲が大切にしているのは、家族の成長に合わせて使い道を変えられる「育つ家」という考え方です。

将来的に壁を作ったり、逆に広げたりできる柔軟な設計を前提にすることで、その時々に最適な使い方が可能になります。

無理にご要望を詰め込みすぎて、予算をオーバーしたり、使いにくい小さな部屋がいくつもできてしまっては本末転倒です。私たちは長年の経験から、お客様が「本当に大切にしたい時間」を形にするために、あえて「引き算」の提案をすることもあります。

全棟で守り抜く「目に見えない安心」

住宅の建築現場で、メジャーを使って防水シートや壁材の施工精度を厳密にチェックする技術者。

間取りの自由度を楽しむためには、土台となる安心感が欠かせません。

家咲では、万が一の大地震から大切な家族を守るため、全棟で「耐震等級3(最高等級)」を確保しています。これは、建築基準法が定める最低基準の1.5倍に相当する耐震性能であり、消防署や警察署といった防災拠点と同等の強さです。

さらに、施工の各段階で自社と第三者機関によるダブルチェックを行うことで、お家が完成した後では見えなくなる部分まで、徹底的に品質を管理しています。

このような強固な構造と厳しい検査体制があるからこそ、広いリビングや仕切りの少ない間取りを、自信を持ってご提案できます。

「自分たちの代だけでなく、次の世代まで安心して住み続けられる」。

そんな確信があってこそ、本質的な住まいづくりに向き合えるようになります。

まとめ:ご夫婦の「理想のバランス」を一緒に見つけましょう

IESAKU SHOWROOM(家咲ショールーム)の前で、笑顔で案内をするスタッフ。

「和室を作らないと後悔するかも」という不安は、多くの方が抱えるものです。
でも、その不安の正体は「具体的にどう暮らすか」のイメージが、まだ固まっていないことにあるのかもしれません。

注文住宅の醍醐味は、どこかにある正解を探してくることではなく、自分たちだけの「納得できる答え」をご夫婦で作っていく過程にあります。

家咲では、図面だけでなく、立体的なパースや建築模型を使って、実際の空間の広さをリアルに体感していただく準備をしています。図面だけでは分かりにくい広さの感覚も、模型を見ると「これならリビングを広げた方がいいな」と、お二人でスッキリ納得して決めることができます。

家づくりは、ご家族の未来を創る大きなプロジェクトです。

もし、間取りや優先順位の付け方でお二人で迷っていらっしゃるなら、ぜひ一度、家咲の「家づくり勉強会」や「個別相談」に遊びに来てください。私たちは何かを無理に勧めるのではなく、ご夫婦の頭の中にある理想や、言葉にならない不安を整理する「案内役」でありたいと考えています。

雑談の中から、「あ、自分たちが本当に欲しかったのはこれだった」という気づきを、一緒に見つけられたら嬉しいです。

長く、健康で、笑顔あふれる暮らしを実現するために。

まずは一歩、肩の力を抜いて、これからの「日常」を想像することから始めてみませんか。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市等を主な施工エリアとしております。

事務所から車で1時間圏内を主な商圏としているのは、すぐにお伺いできる範囲に限定することで、暮らしの中で何かあった時も迅速に、誠実に対応できるようにするためです。

 私たちは「建てて終わり」ではない、住まいの成長を皆様と一緒に末永く見守り続ける、地域に根ざしたパートナーでありたいと願っています。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>