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【家が建つ前の支払い?】
住宅ローンだけじゃ足りない、お家づくりの「お金のタイミング」とは?

【家が建つ前の支払い?】
住宅ローンだけじゃ足りない、お家づくりの「お金のタイミング」とは?

いつもブログを閲覧いただき、誠にありがとうございます。

山口市の工務店、家咲の古田です。

爽やかな風が吹き抜ける5月、山口の街並みも新緑に包まれる季節になりました。
この時期、家づくり勉強会などで多くのお客様とお話ししていると、間取りやデザインへのワクワクした気持ちと同じくらい、実は「お金のスケジュール」について、静かな不安を感じていらっしゃるご夫婦が多いことに気づかされます。

家づくりは一生に一度の大きな事業ですが、特にお金の動きについては、日常生活ではあまり聞き慣れない仕組みが多く存在します。なかでも「いつ、どのお金が、どれくらい必要なのか」というタイミングのお話は、新生活を安心して迎えるための大切な鍵となります。

今回は、2026年5月現在の最新情報に基づき、注文住宅ならではの支払いサイクルや「つなぎ融資」の仕組みについて、現場のスタッフとしての視点を交えながら、できるだけ分かりやすくお話しさせていただきます。

この記事を読み終える頃には、家づくりのお金に対する漠然とした霧が晴れ、具体的な見通しを持っていただけるはずです。

住宅資金計画の相談風景。担当者が資金計画のポイントをまとめた資料を指し示しながら、家づくりにかかる費用や返済計画について丁寧に解説しています。

この記事でわかること

・住宅ローン実行までの間に発生する、分割払いの具体的な時期
・2026年度の最新補助金「みらいエコ住宅2026事業」の活用要件
・金利上昇局面における「つなぎ融資」の賢い選び方とコストの考え方
・2027年の入居を視野に入れた、住宅ローン減税の変化と準備
・山口市での暮らしを守る火災保険や諸費用の最新動向

お家が完成する前に必要なお金がある?「4つの支払い時期」を整理する

注文住宅を建てる際、最初に知っておいていただきたいのが、お家の代金は「完成した時に一括で払う」のではない、という点です。建売住宅やマンションとは異なり、注文住宅では工事の進み具合に合わせて、数回に分けてお支払いが発生する「分割払い」が一般的なルールとなっています。

一方で、皆様が銀行で契約される住宅ローンは、原則として「建物が完成し、持ち主が確定して登記が終わった後」に初めて全額が貸し出されます。つまり、お家が建つまでの間、住宅会社への支払資金と銀行からの融資実行時期との間に、時間的な「ズレ」が生じるのです。このズレをどう埋めるかが、資金計画の大きなポイントとなります。

一般的な支払いタイミングと、その目安となる割合を整理しました。

第一段階:建築請負契約時(契約金)

お家づくりのパートナーとして正式に契約を結ぶ際にお支払いいただきます。
一般的には建築費全体の「5%から10%」程度、あるいは100万円といった定額を設定するケースが多いです。
これは、お家づくりを本格的にスタートさせるための「予約金」のような意味合いも持っています。

第二段階:着工時(着工金)

いよいよ工事が始まるタイミングで発生します。基礎工事の準備や資材の調達などに充てられる費用で、全体の「30%」程度が目安となります。

住宅の基礎配筋工事の様子。ヘルメットを着用した技術者が、設計図通りに鉄筋が配置されているかメジャーを用いて精密な検査を行っています。

第三段階:上棟時(中間金)

建物の骨組みが組み上がり、お家の形がはっきりと見える「上棟」の頃にお支払いいただきます。
こちらも全体の「30%」程度となるのが通例です。この段階になると、お家の大きさが実感できるようになり、施主様の実感もわいてくる時期です。

第四段階:建物完成・引渡し時(最終金)

すべてが完成し、鍵をお渡しするタイミングです。
これまでに支払った金額を差し引いた、残りの全額をお支払いいただきます。
ここでようやく住宅ローンの全額が実行され、これまでの支払いを精算する形になります。

このように、お家が完成するまでの間に建築費の「約6割から7割」を支払う必要があるため、これをすべて現金でご用意するのは容易なことではありません。

そこで活用されるのが、次にお話しする「つなぎ融資」という仕組みです。

「つなぎ融資」は一時的な架け橋。

「つなぎ融資」とは、文字通り、住宅ローンが下りるまでの期間を「つなぐ」ための融資です。
銀行から一時的にお金を借りて住宅会社へ支払いを行い、お家が完成した時に実行される本番の住宅ローンで、そのつなぎ融資を一括返済する、という流れになります。

2026年5月現在、世界的な情勢を受けて、日本国内でも少しずつ金利が動いています。
つなぎ融資は「短期融資」という扱いになるため、市場の金利動向の影響を敏感に受けやすいという側面があります。

たとえば、山口市内で土地を先行して購入し、その後にお家を建てる計画を立てたとしましょう。
土地代金1,500万円と、お家の着工金・中間金を合わせて1,500万円、合計で3,000万円をつなぎ融資で借り入れたと仮定します。

木目のテーブルに広げられた住宅資金計画のシミュレーション資料と電卓。家づくりの収支計画やライフプランを可視化し、予算に合わせた検討を行っています。

もし金利が2.5%前後で推移しており、お家の完成まで半年から1年程度の期間を要する場合、つなぎ融資の「利息」だけで数十万円単位の支払いが必要になります。
この利息は、住宅ローン本体とは別に現金で支払うか、あるいは住宅ローンの融資額から差し引かれる形になります。

以前の超低金利時代であれば、この利息はそれほど大きな負担には感じられなかったかもしれません。しかし、2026年の今の環境では、この「つなぎ融資の利息」や「事務手数料」も、立派な建築費用の一部として、最初からしっかりと資金計画に組み込んでおくことが、後で慌てないための大切な備えとなります。

パソコン画面に表示された住宅ローンの返済シミュレーションを指し示す相談シーン。グラフを用いて、将来の金利変動や返済額の推移を分かりやすく解説しています。

2026年度の補助金「みらいエコ住宅」を賢く家計に組み込む

これから家づくりをされる皆様にとって、心強い制度となるのが「みらいエコ住宅2026事業」という最新の補助金制度です。

家咲が標準仕様として大切にしている「長期優良住宅」の認定を取得し、さらにGX(グリーン・トランスフォーメーション)の基準を満たすことで、山口市などが該当する「6地域区分」では最大で「110万円」の補助が受けられます。
2026年5月現在、この制度は予算の執行が進んでおり、これから計画を立てるご夫婦にとっては、早めに要件を確認し、枠を確保することが、資金面での安心感につながる大切な一歩となります。

大開口の窓から柔らかな自然光が差し込む、無垢材の床とキャメル色のレザーソファが調和した、開放感あふれるナチュラルなリビング空間。

ただし、注意が必要なのはその「受け取り時期」です。
補助金は原則としてお家が完成し、検査などの報告を行った後に支払われます。
つまり、建築中の着工金や中間金の支払いに直接充てることはできません。

補助金は「お家が建った後の、家具の購入や将来への貯蓄に回すもの」として捉え、建築中の支払いはつなぎ融資や自己資金でしっかりと計画を立てるのが、確実な進め方となります。

2027年(令和9年)入居の方が知っておくべき「住宅ローン減税」の変化

2027年に入居を予定されている方は、住宅ローン減税の最新制度も確認しておきましょう。
住宅ローン減税は2026年から2030年まで延長されており、2027年入居もこの制度の対象です。
たとえば新築住宅の場合、認定長期優良住宅・認定低炭素住宅では、借入限度額は一般世帯で4,500万円、子育て世帯・若者夫婦世帯で5,000万円です。ZEH水準省エネ住宅では、一般世帯3,500万円、子育て世帯・若者夫婦世帯4,500万円となっています。


資金計画を立てる際は、ご自身がどの区分に当てはまるかを確認したうえで、最新制度に基づいてシミュレーションすることが大切です。

2027年のカレンダーと住宅ローン減税の変更点に関する資料。法改正の内容を確認しながら、最適な入居時期や税制優遇の活用について検討しています。

住宅会社によって支払いルールが違う理由

これまで一般的なお支払いの流れをご説明してきましたが、実はこのタイミングや割合は、住宅会社によって大きく異なります。
「前の会社ではこう言われたけれど、こちらの会社では違う」ということが起こるのが注文住宅の世界です。

なぜ違いがあるのかといえば、それはそれぞれの会社が大切にしている「施工の仕組み」や「協力業者様へのお約束」が異なるからです。

たとえば、自社で土地を所有している大規模なハウスメーカーであれば、土地の支払いを最後にまとめられるケースもあります。一方で、地域に根ざした工務店などは、職人さんたちに適切なタイミングで手間賃を支払い、現場の士気を高めながら一棟一棟を丁寧に作り上げるために、工事の進み具合に合わせた誠実なお支払いをお願いすることが多いのです。

建築中の住宅の木造軸組構造。熟練の職人とスタッフが図面を確認しながら、柱や梁の接合部や施工状況を現場で入念にチェックしています。

家咲でも、山口市や防府市周辺の熟練の職人さんと手を取り合って、高品質な家づくりを行っています。お預かりした資金が、しっかりとお家という形に変わっていく。
その透明性を守るために、私たちは適切な時期にお支払いをお願いしています。

ご夫婦で話し合われる際、「どの段階で、いくらの現金が必要になるのか」を、検討されている会社ごとに確認してみてください。その回答の丁寧さや、明確な根拠を提示してくれる姿勢も、信頼できるパートナー選びの大きな判断材料になります。

山口市での暮らしを守る「諸費用」の最新基準

お家の代金や土地代金以外にかかる、いわゆる「諸費用」についても、2026年ならではの視点が必要です。
まず、登記費用や税金(印紙代や不動産取得税など)は、土地の評価額や面積によって決まります。
山口市内の人気エリアで土地を取得される場合、利便性が高い場所ほど税額も相応になりますので、最新の評価額に基づいた計算が欠かせません。

2026年4月の「火災保険」改定による影響

2026年4月から大きく変わったのが「火災保険」です。
水害のリスクに応じた保険料の仕組みが新しくなりました。
山口市内でも、川の近くや浸水が懸念されるエリアと、高台のエリアでは、保険料に大きな差が出るようになっています。

地図を広げて土地選びの相談を行う様子。周辺環境やハザードマップを確認しながら、理想の暮らしを叶えるための最適な建築地をプロの視点でアドバイスしています。

「以前、家を建てた友人から聞いた保険料」とは全く異なる金額になることも考えられます。
ハザードマップをしっかりと確認し、ご自身が住まわれる場所の「リスク」を正確に把握したうえで、最新の基準で保険料を計算しておくことが、長期的な資金計画を安定させるコツとなります。

ほかにも、地鎮祭や上棟式の際に神主様へお渡しする「初穂料」や、お家を建てている間に仮住まいをされる場合の費用など、現金で動くお金は意外と多いものです。
こうした「細かいけれど大切なお金」についても、私たちはリストを作成して共有し、お客様が想定外の出費に驚くことがないようサポートしています。

2027年入居を見据えて、今からできる資金の整理

お家づくりにおいて、お金の話は確かにシビアで、時には頭を悩ませることもあるかもしれません。
しかし、一つひとつの仕組みを丁寧に紐解いていけば、決して恐れるものではありません。
大切なのは、「今、自分たちが置かれている状況」を正確なデータとともに把握することです。

2026年の今だからこそ使える制度、そして2027年の未来に向けた変化。
これらを整理して、ご家族に最適な答えを見つけるお手伝いをするのが、私たちの役割だと考えています。

家咲では、「資金セミナー」や「個別相談会」を通じ、一方的な説明ではなく、各ご家庭のライフスタイルに合わせたシミュレーションを一緒に行っています。
「補助金は実際にいくら戻ってくるのか?」 「今の金利でつなぎ融資を使うと、最終的にいくら払うことになるのか?」 こうした疑問を、具体的な数字で見える形に整理していきます。

図面を前にした住宅設計の打ち合わせ風景。経験豊富な設計士が施主夫婦の要望を丁寧にヒアリングし、理想の間取りを形にしていくクリエイティブな時間。

一人で複雑な計算をする必要はありません。私たちは、皆様が納得して、安心して最初の一歩を踏み出せるよう、客観的な資料を整えてお待ちしています。
お金の見通しが立つと、不思議なほど心にゆとりが生まれ、理想の間取りやインテリアを考える時間が、もっと楽しく、彩り豊かなものに変わっていくはずです。

ご家族の未来を咲かせるための家づくりを、しっかりとした土台の上で、一緒に進めていきましょう。

【結論】住宅ローン実行までの資金計画を最適化する方法

注文住宅の資金計画で最も重要なのは、お家の完成前に発生する「建築費の分割払い」と、完成後に実行される「住宅ローン」の間のギャップを正しく埋めることです。

2026年現在の金利状況やつなぎ融資のコスト、そして「みらいエコ住宅2026事業」といった補助金制度を正確に把握することが、賢い家づくりの鍵となります。

グレーのシステムキッチンとダイニングが一体となったLDKで過ごす家族の日常。無垢の床と柔らかな照明が、温かみのある心地よい住空間を演出しています。

・土地代金や着工金、中間金など、完成前に必要な資金の「時期」と「金額」を早期に把握し、つなぎ融資の手配を計画的に行う。

・みらいエコ住宅2026事業による「110万円」の補助金など、利用可能な公的制度を漏れなく活用し、将来の家計のゆとりを生み出す。

・2026年4月の火災保険料改定や住宅ローン減税の制度を理解し、最新の外部環境を反映した精度の高いシミュレーションを行う。

ご家族にとって無理のない、そして納得感のある資金計画を立てることで、家づくりのプロセスそのものを安心して楽しんでいただけるようになります。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市などを主な施工エリアとしております。

私たちの商圏を、事務所からお車で1時間圏内に限らせていただいているのには理由があります。それは、建築中はもちろん、住み始めてからも何かあった時にすぐにお伺いできる距離を保ちたいからです。地域の気候や、最新のハザードリスクを熟知しているからこそ、山口の地に最もふさわしい、安全で快適な住まいをご提案できると自負しております。

お家づくりは、お引渡しをしてからが本当の始まりです。「建てて終わり」ではなく、ご家族の歴史を一緒に見守っていく一生涯のパートナーとして、私たちは誠実に向き合い続けます。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>