こんにちは。山口市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、家咲の代表、古田です。
共働きのご家庭が増える中で、ふとした時に頭をよぎるのが「子どもが小学校に上がったら、放課後の時間をどう過ごさせるか」という悩みではないでしょうか。
親より先に子どもが帰宅して一人で留守番をする、いわゆる“鍵っ子”の時間。
仕事中も「無事に家に辿り着けたかな」「鍵をなくしたり不審者に声をかけられたりしていないかな」と、つい時計を気にしてソワソワしてしまうお父さん・お母さんは決して少なくありません。
最近行われた意識調査でも、共働きで小学生のお子さんを持つ保護者の多くが、放課後の「鍵の管理」や「自宅での安全・見守り」に強い不安を感じているというリアルなデータが出ていました。
学童保育の預かり時間や習い事の兼ね合いもあり、留守番そのものをゼロにするのはなかなか難しいのが現実ですよね。
だからこそ、これから家を建てるなら、間取りや設備の工夫で「子どもが安全に留守番できて、親も職場で安心できる仕組み」をあらかじめ組み込んでおくのが賢い選択です。
そこで今回は、最新の調査結果から見えてきた鍵っ子世帯の課題に触れつつ、玄関のキーレス化や見守り動線など、建築の視点からできる具体的な防犯・安心のアイディアをまとめました。
お子様の成長を見据えた住まいづくりのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

共働き家庭の多くが感じている「子どもだけの放課後」への不安
結論から言うと、共働き家庭の半数以上が、子どもが一人で在宅する時間を週に複数回経験しており、その中でも「戸締りを忘れていないか」という不安が最も多く挙げられています。
ここでご紹介する数値は、Nature株式会社が2026年6月に実施した意識調査によるものです。
調査対象や条件によって結果が異なる場合がありますので、あくまで一つの傾向として参考にしていただければと思います。
同調査によると、小学生の子どもがいる共働き家庭のうち、55.3%が「平日の放課後、保護者の帰宅前に子どもだけで在宅する時間」が週2〜3回以上発生していると回答しています。
内訳を見ると、「ほぼ毎日」と答えた家庭が34.8%にのぼり、多くのご家庭にとって、これは特別な出来事ではなく、日常の一部になっていることがうかがえます。

共働き世帯の増加という社会的背景も見逃せません。
同社が実施したスクリーニング調査(有効回答2,000名)では、子どもを持つ保護者のうち83.5%が「夫婦共働き」と回答しており、放課後の子どもの過ごし方は、多くのご家庭にとって共通のテーマになりつつあります。
背景には、保護者の帰宅時間と子どもの下校時間のずれがあります。
同調査では、保護者の帰宅時間として「17時〜18時台」が44.4%と最も多く、19時以降まで含めると56.0%にのぼる一方、小学生の下校時間は15〜16時台が一般的とされています。
この時間差が、子どもだけで過ごす「空白の時間」を生み出しているのです。

こうした時間を埋めるため、8割ほどのご家庭が学童保育や習い事、学習塾などを利用しているとのことですが、それでも子どもが自宅に一人でいる時間や、再び一人で外出する時間は避けられません。
同調査では、子どもが再び外出する際の心配事として「家を出る際に戸締りを忘れていないか」という回答が56.7%と、ほかの項目より突出して多い結果となりました。

私たちのもとにも、「小学校に上がるタイミングで、留守番のことが急に不安になった」というお声をいただくことがあります。
決して珍しい悩みではなく、多くのご家庭が同じ壁にぶつかっているのだと、あらためて感じさせられる調査結果です。
家づくりを検討し始める時期は、ちょうどお子さまの就学のタイミングと重なるご家庭も少なくありません。
間取りや設備を決めていく段階だからこそ、放課後の過ごし方や留守番のことも、あわせて考えておくと後々の安心につながります。
特に低学年のうちは、留守番の時間そのものよりも、「何かあったときにすぐ気づけるか」という点を心配される保護者の方が多い印象があります。
間取りや設備の工夫は、その不安を完全になくすものではありませんが、少しずつ安心材料を積み重ねていく手段にはなります。
鍵の管理をめぐる不安と、知っておきたい防犯上の注意点
結論として、物理的な鍵を子どもに持たせるご家庭が主流である一方、その管理方法には防犯上のリスクも指摘されています。
鍵の扱い方は、留守番の安心度を大きく左右するポイントです。
前述の調査では、子どもが先に帰宅する際の鍵の運用方法として、53.3%が「子ども専用の物理鍵を持たせている」と回答し、次いで16.0%が「郵便受けや植木鉢の裏など、外の決まった場所に隠している」と答えています。
物理鍵を持たせること自体は多くのご家庭で選ばれている方法ですが、その裏にある不安も無視できません。

物理鍵を持たせることへの不安として最も多かったのは「鍵を紛失してしまう」で51.3%、続いて「鍵を持たされていると分かると、不審者に狙われるのではないか」という回答が41.3%にのぼりました。
いわゆる「鍵っ子」だと外から分かってしまうことへの心配は、多くの保護者に共通する感覚のようです。
特に低学年のお子さまの場合、通学路や外出時に一人でいる時間が長くなるほど、こうした不安は大きくなる傾向があるようです。

鍵の運用方法に、唯一の正解はありません。
判断のヒントとして、お子さまの年齢や兄弟構成、通学路の人通りの多さなどを踏まえて選んでいるご家庭が多いようです。
低学年のうちは物理鍵を持たせず、学童保育や近隣の親族に一時的に預ける形を選び、成長にあわせて少しずつ子ども自身に鍵を任せていくという、段階的な進め方も一つの考え方です。
あわせて、鍵の運用方法を選ぶ際には、次のような点も確認しておくと判断しやすくなります。
・紛失した場合、どのくらいの費用や手間がかかるか
・万が一の際に、鍵を無効化したり交換したりできるか
・兄弟姉妹がいる場合、それぞれの生活時間に合わせて対応できるか
これらは鍵そのものの種類だけでなく、ご家庭の暮らし方全体を踏まえて考えるとよいポイントです。
どの方法が正しいというより、ご家庭にとって続けやすく、無理のない運用かどうかを基準に選んでいただくのがよいでしょう。
また、解消したい課題として挙げられたのは、以下の3つが上位でした。
・鍵の管理リスク(紛失・防犯上の懸念)……42.0%
・子どもの現在地や安否のリアルタイム把握……39.0%
・戸締りや火の元など、家の中での安全管理……38.7%
これらの結果からも分かるとおり、「鍵をどう持たせるか」「留守番中の家の中をどう安全に保つか」という2つの課題は、切り離せない関係にあります。
鍵を工夫するだけでなく、家そのものの防犯性や設計面での配慮も合わせて考えることが、留守番の安心につながります。

なお、こうした課題に対応するため、紛失時に位置情報を確認できたり、遠隔で無効化できたりするスマートキーなどの製品も登場しています。
物理鍵に代わる選択肢として、ご家庭の状況に合わせて検討してみるのも一つの方法です。
どの方法を選ぶ場合も、鍵は「一度渡したら終わり」ではなく、お子さまの成長に合わせて見直していくものだと捉えておくと、無理なく運用しやすくなります。
家づくりの段階からできる、留守番を安心にするための工夫
結論として、留守番の安心は「鍵の持たせ方」だけでなく、間取りや玄関まわりの設計段階から備えておくことで、より高めることができます。
ここでは、家づくりの視点から意識しておきたいポイントをご紹介します。
玄関まわりの死角をつくらない配置
玄関は、子どもが一人で出入りする場所であると同時に、防犯上もっとも意識したい場所です。
道路や隣家からの視線が完全に遮られる配置は、プライバシーが守られる反面、外から異変に気づきにくいという側面もあります。
玄関灯やセンサーライトの位置、玄関ドア周辺の見通しを設計段階で確認しておくと安心です。

子どもの帰宅がわかる室内配置
キッチンから玄関方向が見渡せる間取りや、リビング階段を採用した間取りは、家族が家のどこにいても、玄関の気配を感じやすいという特徴があります。
共働きで在宅時間が短くても、休日にリビングで過ごす時間帯に「誰がどこにいるか分かりやすい」配置は、日々の安心感につながります。
実際の間取り相談でも、「共働きで日中は誰もいないからこそ、休日はできるだけ家族の気配を感じられる家にしたい」というご要望をいただくことがあります。

鍵や荷物の置き場所を決めておく
玄関横に土間収納やちょっとした荷物置き場を設けておくと、子どもが帰宅時にランドセルや上着を置く場所が定まり、鍵の管理もしやすくなります。
「決まった場所に置く」という習慣は、紛失防止の第一歩にもなります。
実際のご相談でも、「玄関に荷物の置き場がなく、いつもカバンの中で鍵を探してしまう」というお悩みをお聞きすることがあります。
荷物置き場を最初から計画に入れておくことで、こうした日々の小さなストレスを減らすことができます。
窓まわりの防犯性を高める工夫
玄関の鍵だけでなく、窓からの侵入対策も忘れずに考えておきたいポイントです。
防犯性能を意識したガラスや、簡単には開けにくい補助錠の採用など、窓まわりの仕様を選ぶ際に確認しておくと安心です。
断熱性能を高めるための複層ガラスやサッシは、副次的に防犯性の向上にもつながる場合がありますので、断熱の話とあわせて相談してみるのもよいでしょう。

将来的な設備の後付けも見据えた計画
スマートロックや見守りカメラなどは、新築時にすべて導入しなくても、配線や電源計画をあらかじめ考慮しておくことで、後から導入しやすくなります。
お子さまの成長やライフスタイルの変化に合わせて、防犯設備を段階的に見直せるようにしておくことも、長い目で見た安心につながります。
たとえば、宅配ボックスやインターホンの位置をあらかじめ検討しておくと、来客時の対応もしやすくなり、子どもが一人で対応する場面を減らすことにもつながります。
もちろん、防犯対策に「これで完全に安心」という正解はありません。
ご家庭の生活スタイルやお子さまの性格によって、適した工夫は異なります。
だからこそ、家づくりの打合せの段階で、こうした不安や希望を遠慮なく伝えていただくことが大切だと、私たちは考えています。
間取りや設備の打合せは、細かなことでも構いませんので、日頃感じている不安を率直にお話しいただくところから始めていただければと思います。
この記事のまとめ
共働き家庭にとって、「子どもだけの放課後」は多くのご家庭が直面している共通の課題であり、決して特別なことではありません。
鍵の持たせ方や玄関まわりの設計を見直すことで、留守番中の安心度を少しずつ高めていくことができます。・共働き家庭の半数以上で、子どもが週に複数回、一人で在宅する時間が発生している
・保護者の不安として、戸締りや鍵の紛失、防犯面への懸念が上位に挙がっている
・物理鍵を持たせる際は、紛失・盗難・「鍵っ子」と分かるリスクへの配慮が必要
・玄関まわりの死角をなくす配置や、室内から気配を感じやすい間取りが安心につながる
・防犯設備は新築時にすべて揃えなくても、後から導入しやすい計画にしておくと安心
留守番や鍵の管理に「絶対の正解」はありませんが、家づくりの段階で意識しておけることは数多くあります。
もし間取りや玄関まわりの工夫について気になる点があれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。
引用元・参照元
Nature株式会社「共働き子育て世帯の多くが『子どもだけの放課後』に不安。Natureが小学生の留守番・鍵管理に関する意識調査を実施」
https://nature.global/press/release/27488/
※本記事は執筆時点(2026年7月20日)の情報です。
調査結果や製品仕様、価格などは変更される場合がありますので、最新情報は引用元にてご確認ください。
よくある質問<FAQ>
Q1. 何歳くらいから留守番をさせても大丈夫でしょうか。
A. 明確な基準があるわけではなく、お子さまの性格や生活環境によって異なります。
学年だけで判断せず、戸締りや火の元の理解度、困ったときに連絡できるかなど、お子さまの様子を見ながら少しずつ慣らしていくご家庭が多いようです。
不安な場合は、短時間から試してみるのも一つの方法です。
Q2. 鍵を紛失しないようにする工夫はありますか。
A. 鍵の置き場所や持ち歩き方を家族で決めておくことが、まず基本になります。
玄関横に荷物置き場を設けるなど、家づくりの段階で「決まった場所」をつくっておくと、習慣として身につきやすくなります。
ご家庭の状況に応じて、鍵の運用方法自体を見直すのも良い機会かもしれません。
Q3. 鍵を外から見える場所に隠すのは避けたほうが良いのでしょうか。
A. 郵便受けや植木鉢の裏など、決まった場所に鍵を隠す方法は手軽ではありますが、防犯の観点からはリスクも指摘されています。
可能であれば、鍵の保管場所は第三者から推測されにくい方法を検討されることをおすすめします。
Q4. 留守番中の安心のために、間取りでできる工夫はありますか。
A. キッチンやリビングから玄関の気配が感じられる配置、玄関まわりの死角を減らす窓や照明の計画など、設計段階からできる工夫は複数あります。
ご家庭ごとに大切にしたいポイントは異なりますので、打ち合わせの際に率直にご相談いただくのがおすすめです。
Q5. 見守りカメラやスマートロックは、新築時に必ず導入すべきでしょうか。
A. 必ずしも新築時にすべて揃える必要はありません。
将来的に導入しやすいよう、配線や電源の計画だけあらかじめ考慮しておくご家庭も多くいらっしゃいます。
ライフスタイルの変化に合わせて、少しずつ整えていくという考え方でも十分です。
家咲の施工エリアについて
家咲では、山口市、防府市、宇部市、美祢市、萩市を中心に、家づくりのご相談を承っています。
施工可能エリアの詳細は、お気軽にお問い合わせください。
ご相談・お問い合わせについて
留守番や防犯のことも含め、間取りづくりについて気になる点があれば、まずは情報収集からでも大丈夫です。
完成見学会では、実際の玄関まわりの設計や室内の見通しなども確認いただけますので、ご興味があればお気軽にご参加ください。
個別のご相談にも丁寧に対応いたします。