Staff Blog

Staff Blog

ブログ

【アンケートで判明!】
子育て世帯が知っておきたい、住まいの音トラブルとの向き合い方

【アンケートで判明!】
子育て世帯が知っておきたい、住まいの音トラブルとの向き合い方

【アンケートで判明!】子育て世帯が知っておきたい、住まいの音トラブルとの向き合い方」の文字。背景は明るい木目のフローリングと木製家具で統一された、ナチュラルテイストのリビングを子どもが走る様子。

こんにちは。山口市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、家咲の代表、古田です。

「うちは戸建てだから、子どもが少しくらい騒いでも平気」——そう思って、家づくりやお引っ越しを検討されているご夫婦は少なくありません。
実際、集合住宅にお住まいの方からは、「上の階の足音が気になる」「隣の話し声が聞こえてくる」といったお悩みを、これまでもたくさん伺ってきました。

けれど、戸建てに移れば、その悩みがすべて解消されるかというと、実はそうとも言い切れません。
窓の位置や隣家との距離によっては、思っていた以上に音が伝わってしまうこともあるのです。

この記事では、実際に行われた近隣トラブルに関するアンケート結果をもとに、子育て家庭がどのような音の悩みを抱えやすいのかを整理しました。
そのうえで、戸建てを検討する際に知っておきたい考え方や、今すぐ賃貸でも取り入れられる音対策についてもご紹介します。

白い塗り壁と木目の玄関周りが調和する平屋の外観。広々とした芝生の庭で家族がくつろぐ、自然素材を活かしたナチュラルモダンスタイル。

子育て家庭が抱える生活音の悩み、アンケートから見えること

近隣トラブルの中で最も多いのは「生活音・騒音」に関するものであり、その中には子どもの声や足音に関する内容も一定数含まれます。
まずは、実際のアンケート結果をもとに、現状を見ていきましょう。

近隣トラブルの多くは「音」に関するもの

近隣トラブルを経験した方を対象にしたインターネット調査(株式会社AlbaLinkが運営する「訳あり物件買取プロ」が2022年10月に実施、有効回答428人)によると、経験したトラブルの内容としてもっとも多く挙げられたのは「生活音・騒音」でした。
子育て中の回答者からは「気をつけていたつもりだったが、子どもの声や足音について指摘を受けたことがある」という声も、複数寄せられていたそうです。

明るい木目のフローリングと白い壁が特徴的なナチュラルテイストのリビング。ファブリックソファと無垢材風のローテーブルを配置した、子どもが元気に走り回れる開放的な空間。

また、株式会社ヴァンガードスミスが2024年4月に発表した近隣トラブルに関するアンケート(東京・大阪・京都など9都府県の20〜69歳男女500名が対象)では、隣人の子どもの行動について不快に感じた内容として、次のような項目が挙げられていました。

不快に感じた行動回答割合の目安
足音約21%
話し声約18%
親が子どもを叱る声約18%
泣き声約17%
兄弟げんかなどの声約16%

突出して多い項目があるというより、足音・声・泣き声など、子育て中であれば誰にでも起こりうる「日常的な音」が幅広く挙げられている点が印象的です。
特別な家庭だけの問題ではなく、多くのご家庭にとって身近なテーマだと言えそうです。

つまり、「特別に気を配れていない家庭」だけが指摘を受けるわけではないということです。
多くのご家庭が、子育てをしながら生活音と向き合っているというのが、実際のところなのだと思います。

子どもの声・足音に対する周囲の感じ方

補足しておきたいのは、これらのアンケートが「うるさい家庭が悪い」ということを示すものではない、という点です。
同じ音の大きさでも、大人の声より子どもの高い声のほうが耳に残りやすい——そう感じる方は、決して少なくありません。

木の温もりを感じる無垢材のダイニングテーブルで食事を楽しむ親子の様子。対面式キッチンとつながる、明るく家族のコミュニケーションが取りやすいダイニング空間。

子育て家庭の生活音は、「特別大きい」のではなく「気づかれやすい」だけなのかもしれません。
悪気なく指摘を受けてしまうことがある——それだけは、まず知っておいていただきたいと思います。

このことを知っているかどうかで、住まいづくりへの向き合い方は少し変わってきます。
「うちの子はうるさいのかもしれない」と自分たちを責めすぎる必要はなく、「気づかれやすい音だからこそ、住まいの工夫でカバーできる部分がある」くらいの受け止め方で十分です。

では、戸建て住宅ではこの「気づかれやすさ」がどう影響するのか、見ていきましょう。

戸建てだから安心、とは限らない理由

戸建て住宅は音のトラブルが起きにくい傾向にあるものの、対策を何も考えないままにしておくと、思わぬところで近隣との関係に影響することがあります。

戸建てでも音は伝わる

戸建て住宅では、上下階の生活音を気にする必要はほとんどありません。
この点は、集合住宅と比べて大きな安心材料です。
一方で、隣家との距離や窓の位置、外遊びをするお庭の配置などによっては、屋外に出る声や物音が思っている以上に伝わってしまうことがあります。
話し声やテレビの音量、外遊びの声などが原因となる近隣トラブルは一戸建てでも起こりうるもので、住宅会社のコラムなどでもたびたび取り上げられているテーマです。

白を基調とした外壁にダークブラウンのアクセントが映える2階建て住宅の外観。都市部の住宅地にも馴染む、植栽が彩るシンプルモダンのファサード。

音が伝わりやすくなる主な要因

住宅相談の現場でお話を伺っていると、音の伝わり方には次のような要因が関係していることが多いようです。

・隣家との距離が近く、窓同士が向かい合っている
・子どもがよく過ごすリビングや庭が、隣家の窓や寝室に近い
・道路や駐車スペースとの位置関係で、声や物音が反響しやすい
・開放的な吹き抜けや大きな窓があり、室内の音が外に抜けやすい

大きな吹き抜けから自然光が降り注ぐ、明るく開放的なリビング。アイアン手すりのリビング階段と木目調の床が空間のアクセントになるモダンスタイル。

ある一例として考えてみたいこと

これはあくまで一例としてお聞きいただきたいのですが、こんな声を伺うことがあります。
「庭のあるお家だから」と時間帯を気にせずお子さんを外で遊ばせていたところ、隣家との窓の位置が近く、声が室内までよく聞こえてしまい、あとから気まずさを感じた——というものです。
決して珍しい話ではなく、土地の形状や周辺環境によっては、どのご家庭にも起こり得ることです。

高めの木目調フェンスでプライバシーを確保した、芝生の広がるプライベートガーデン。テラスから庭へとつながる、子どもが安全に遊べる屋外空間。

大切なのは、こうした可能性を怖がることではなく、あらかじめ知っておくことだと思います。
土地探しや間取り計画の段階で、窓の配置やお庭の使い方を少し意識しておくだけでも、住み始めてからの安心感はずいぶん変わります。

もちろん、すべての土地でこうしたことが起こるわけではありません。
敷地の形状や周辺環境によって条件はさまざまですので、「戸建てだから危ない」と身構える必要はないでしょう。
あくまでひとつの考え方として、計画の初期段階から意識しておくと選択肢が広がりやすい、と捉えていただければと思います。

新築で取り入れられる、音への配慮の工夫

音への配慮は、「防音室を作る」といった大がかりなものだけではありません。
間取りや窓の配置といった設計の工夫で取り入れられる部分も、意外と多くあります。

間取り・窓配置で工夫できること

家づくりの計画段階で、次のような視点を持っておくと、住み始めてからの音の感じ方が変わってきます。

・子どもが遊ぶ部屋や庭の配置を、隣家の窓や寝室からできるだけ離す
・リビングや子ども部屋の窓は、隣地境界からの距離や高さも意識して計画する
・気密性の高いサッシや複層ガラスを採用し、外部への音の抜けを抑える
・生活音が響きやすい階段や吹き抜けの位置を、間取り全体のバランスの中で検討する

高窓から柔らかな採光を確保した、明るい壁面と木製建具が調和する室内空間。無垢材風のフローリングを採用し、キッズスペースとしてもゆとりのある動線。

サッシやガラスの気密性・遮音性は、製品や組み合わせによって効果の程度が異なります。
断熱・気密性能を高めることは、結果として音の伝わり方にも良い影響を与えやすいとされていますが、
「これを採用すれば絶対に音が気にならなくなる」とまでは言い切れません。
この点はご注意ください。

木目の窓台とフローリングがナチュラルな印象を与える、引き違い窓のある空間。木製カーテンレールを採用し、細部の素材感までこだわった温かみのあるインテリア。

換気の仕組みも、音への配慮と無関係ではありません。
窓を開けなくても常に新鮮な空気を取り込める第一種換気システムを採用している場合、真夏や真冬、あるいは近隣への音が気になる時間帯でも、窓を閉めたまま快適に過ごしやすくなります。
結果として窓を開けっぱなしにする時間が減り、室内の音が外に抜けにくくなるという副次的なメリットも期待できるでしょう。
ただし、これも「窓を開けなくても快適に過ごせる工夫のひとつ」であって、音を完全に遮断するものではない点にはご留意ください。

バルコニーへつながる大きな掃き出し窓を備えた、採光豊かなリビング。明るい色調のフローリングにグレーのソファと木製家具を合わせた、北欧風のナチュラルな空間。

建てる前に相談しておきたいポイント

私たち家咲では、家族のライフスタイルに合わせた間取りをご提案する「提案型自由設計」の中で、光の入り方やプライバシーとあわせて、お庭や窓の配置についてもヒアリングの段階からお伺いしています。
「子どもを庭で思いきり遊ばせたい」「近隣の視線や音が少し気になる」——こうしたご希望や不安があれば、どうぞ遠慮なくお聞かせください。

こうしたご要望は、間取りだけで解決しようとするより、外構計画(お庭やフェンス、植栽の配置)とあわせて検討したほうが現実的な形になりやすいものです。
たとえば遊び場と隣家の窓の位置関係を確認したうえで、目隠しになる植栽やフェンスの高さを一緒に計画する、といった進め方です。
土地の形状や周辺環境によって最適な配置は変わってきますので、気になる点があれば個別にご相談ください。

木の質感豊かなダイニングテーブルで、図面を見ながら家づくりの打ち合わせをする夫婦。背景に対面式キッチンが見える、実際の生活をイメージしやすい空間でのプランニング。

賃貸住まいの方が今すぐできる音対策

新築を検討中の方はもちろん、今まさに賃貸にお住まいの方でも、今日から取り入れられる音への工夫はいくつもあります。

室内でできる工夫

大がかりな工事をしなくても、次のような方法で生活音を和らげることができます。

・リビングや子ども部屋に厚手のカーペットや防音マットを敷く
・家具の配置を工夫し、壁や床に直接音が伝わりにくいレイアウトにする
・走ったり跳んだりする遊びは時間帯を意識して行う
・厚手のカーテンを使い、窓からの音の出入りを和らげる
・玄関ドアや窓の隙間をふさぐグッズを活用し、音漏れを軽減する

木の温もりを感じるフローリングのリビングに、子育て世代に優しい大判のジョイントマットを敷き詰めたナチュラルテイストな空間。

なかでも効果を感じやすいのは、床への対策です。
足音は下の階や隣室に伝わりやすいとされているため、リビングや子ども部屋にジョイントマットや厚手のラグを敷くだけでも、日々の生活音の感じ方が変わることがあります。
本棚やソファなど大きめの家具を壁際に配置すると、家具そのものが音を吸収してくれることもあるようです。

これらはどれも、賃貸住宅で無理なく取り入れられる方法です。
「うるさくしないように」と神経質になりすぎる必要はありません。
できる範囲で少しずつ工夫しておくだけでも、ご家庭にとって気持ちにゆとりが生まれやすくなるものです。

時間帯と気持ちの伝え方

音そのものへの対策と同じくらい大切なのが、周囲とのコミュニケーションです。
引っ越しのタイミングで一言ご挨拶をしておく、小さなお子さんがいることを事前にお伝えしておく——そんな些細なことで、周囲の受け止め方が変わることもあります。

担当者とお客様が挨拶を交わす、白い外壁に木目調の目隠しルーバーと玄関ドアが調和したシンプルモダンな玄関アプローチ。

早朝や夜間など、音が響きやすい時間帯を意識しておくことも、トラブルを避けるための目安になるでしょう。
すべてを完璧にコントロールするのは難しくても、「気にかけている」という姿勢が伝わることには、大きな意味があります。

将来的に新築を検討されている方にとっても、今の賃貸生活で「どんな音が気になったか」「どんな工夫が助かったか」を振り返っておくことは、間取りや土地選びの際の判断材料になります。
実際の暮らしの中で感じたことは、カタログや図面だけでは分からない、貴重なヒントになることが多いものです。

この記事のまとめ

子育て家庭の生活音は、多くのご家庭にとって身近なテーマです。
アンケート結果からも、足音や声、泣き声など、日常的な音が近隣トラブルのきっかけになり得ることが分かります。
戸建て住宅は集合住宅に比べて安心できる部分が多い一方で、窓の配置や隣家との距離によっては音が伝わることもある、という点は覚えておきたいポイントです。

・生活音に関する近隣トラブルは、集合住宅・戸建てを問わず起こり得るテーマである
・子どもの声や足音は「気づかれやすい音」であり、特別なことではない
・戸建てでは、窓やお庭の配置を意識することで音への配慮がしやすくなる
・賃貸住まいでも、カーペットや家具配置など今日からできる工夫がある
・完璧を目指すより、「知っておく」「気にかけておく」という姿勢が安心につながる

家づくりを検討される際は、性能や間取りだけでなく、こうした「暮らし始めてからの音の感じ方」にも、一度目を向けてみてください。
気になることがあれば、どうぞ私たちにもお気軽にお聞かせください。

引用元・参照元

株式会社ヴァンガードスミス「近隣トラブル、子どもの生活音への不快感が圧倒数」PR TIMES(2024年4月発表)/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000113641.html

株式会社AlbaLink「訳あり物件買取プロ ご近所トラブルランキング」(2022年10月実施アンケート)/
https://wakearipro.com/neighborhood-trouble-ranking/

株式会社四季工房「一戸建てでよくある近隣トラブル事例7選!対策・対処法や相談先も紹介」(2025年11月公開)/
https://www.sikikobo.co.jp/column_post/6700/

よくある質問<FAQ>

Q1. 戸建てなら子どもの声や足音を気にしなくても大丈夫ですか?

A. 集合住宅に比べると、上下階の音を気にする必要がない分、安心して過ごせる部分は多くあります。
ただし、窓の配置やお庭と隣家との距離によっては、音が伝わることもあります。
土地や間取りの計画段階で少し意識しておくと、暮らし始めてからの安心感が変わってきます。

Q2. 新築の間取りで、音への配慮はどのくらいできますか?

A. 窓の位置やお庭の配置、遊び場所の計画など、配慮できる部分は意外と多くあります。
すべての音を完全に防ぐのは難しいですが、「気になりやすい場所を避ける」「距離を取る」といった工夫だけでも、感じ方はやわらぐことが多いです。
まずは気になる点をお聞かせください。

Q3. 賃貸に住んでいますが、今からできることはありますか?

A. はい、あります。
厚手のカーペットを敷く、家具の配置を工夫する、時間帯を意識して遊ぶ——こうした方法は、今日からでも取り入れやすい工夫です。
周囲の方へのちょっとしたひと言があるだけでも、受け止め方が変わることがあります。

Q4. 窓やサッシを変えれば、音は完全に気にならなくなりますか?

A. 気密性の高いサッシや複層ガラスは、外部への音の伝わりを抑える助けになりますが、製品や条件によって効果には差があり、「これで完全に解決する」とまでは言い切れません。
間取りや配置とあわせて、総合的に考えていただくのが安心です。

Q5. 音のことは、いつ頃から相談すればよいですか?

土地探しや間取り計画の初期段階からのご相談をおすすめします。
土地が決まってからでは調整できる範囲が限られてしまうこともあるため、「気になるな」と感じた時点で、まずは気軽にお話しいただければ大丈夫です。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市、防府市、宇部市、美祢市、萩市を中心に、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内を主な商圏としておりますので、周辺エリアにお住まいの方も、施工可能エリアの詳細についてはお気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

「音のことも含めて、間取りの相談をしてみたい」という方は、まず家咲の家づくり勉強会や個別相談に足を運んでみてください。
窓の配置やお庭の使い方など、暮らし方に合わせた具体的なご相談も承っております。
もちろん、今はまだ情報収集の段階という方も歓迎です。
気になることがあれば、どうぞ気軽にお声がけください。