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【見落としがちなポイント】
大切な家を長持ちさせる、セルフメンテナンスの基本をご紹介

【見落としがちなポイント】
大切な家を長持ちさせる、セルフメンテナンスの基本をご紹介

「見落としがちなポイント 大切な家を長持ちさせる、セルフメンテナンスの基本をご紹介」の文字と、室内換気口のカバーを外し、内部フィルターの状態を点検している様子。

こんにちは。山口市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、家咲の代表、古田です。
「新しい家は、どこまで自分でお手入れすればいいんだろう」「業者さんに頼むべきラインが分からない」。
家づくりを考え始めたご夫婦や、住み始めてまだ日が浅いお客様から、こうしたご相談をよくいただきます。
住まいは建てて終わりではありません。むしろ、暮らし始めてからが本当のスタートです。

日々のちょっとしたお手入れの積み重ねが、快適さと建物の寿命を大きく左右し、数年後の住み心地にまで影響していきます。
とはいえ、何をどこまでやればいいのか、最初は誰でも見当がつかないものです。

今回は、住宅初心者の方でも今日から始められるセルフメンテナンスの基本に加えて、多くの方が見落としがちなエコキュートの逃し弁まわりの確認ポイント、そして家咲の定期点検で実際に何をチェックしているのかを、分かりやすくお伝えしていきます。

白い塗り壁の外壁と切妻屋根が特徴的な平屋風住宅の外観。木製の玄関ドアやコンクリートのアプローチ、自然に調和する植栽が配置されています。

なぜ日々のセルフメンテナンスが住まいの寿命を左右するのか

住まいを長持ちさせる一番の近道は、実は特別なことではありません。
専門業者による定期点検はもちろん大切ですが、住まい手ご自身が日々のちょっとした変化に気づけるかどうかで、建物の寿命は大きく変わってきます。
同じ間取り、同じ性能の家であっても、日頃のお手入れの有無で数年後の状態にはっきり差が出ることも珍しくありません。

小さな不具合ほど、早く気づくことが肝心

不具合というのは、ある日突然起きるものばかりではありません。
換気フィルターの目詰まりや、設備まわりのわずかな水漏れなど、初期段階であれば掃除や簡単な処置で済んでしまうケースが多いのです。
それを気づかないまま長い間放っておくと、機器の故障や建材の劣化に発展し、修理費用がふくらんでしまうことがあります。
小さなサインのうちに手を打てるかどうかで、その後の負担はずいぶん変わってくるのです。
逆に言えば、住まいの状態を大きく崩す前には、必ずどこかで小さな予兆が出ているとも言えます。

「もう少し早く気づいていれば」を防ぐために

実際、点検にお伺いすると「もう少し早く気づいていれば」と、こちらまで残念に思う場面に出会うことがあります。
ただ、こうしたケースの多くは、住まい手の方が「これは異常なのか、それとも普通のことなのか」を判断する物差しを持っていなかっただけ、というものです。
特別な不注意があったわけでも、手入れをさぼっていたわけでもありません。

単純に、どこをどのタイミングで見ればいいのか、知る機会がなかっただけなのです。
逆に言えば、チェックすべき場所と頻度の目安さえ頭に入れておけば、大きなトラブルを未然に防げる可能性はぐっと高まります。
家咲の家づくり勉強会でも、こうした「知っておくだけで防げること」についてお話しする機会が少なくありません。
知識があるとないとでは、いざというときの初動がまったく違ってきます。

白いサイディング外壁の住宅で、作業服のスタッフがライトとスケールを用いて基礎部分や水切り金具の状態を点検している様子。

すべてを自分で見極める必要はない

もちろん、構造や防水といった専門的な判断が必要な部分は、後ほどご紹介する定期点検や専門業者の確認に委ねるべきところです。
すべてを住まい手ご自身で見極めようとする必要はありません。
それでも、無理のない範囲で日常の確認を習慣にしておくと、住まいへの理解が深まりますし、いざというときに早めの相談へつながります。
まずは「知っておくこと」から始めていただければと思います。

場所別・自分でできるセルフメンテナンスの基本

セルフメンテナンスと聞くと身構えてしまうかもしれませんが、実際には「見る・拭く・軽く動かす」くらいの、拍子抜けするほど簡単な確認がほとんどです。
特別な工具も専門知識もいりません。
休日の少しの時間を使うだけで、十分に住まいの状態を把握できますし、慣れてしまえば数分もかからない作業ばかりです。

場所別チェックポイント一覧

代表的なチェックポイントを、あくまで一般的な目安としてまとめてみました。

・24時間換気システムのフィルター:数か月に1回程度を目安に、ホコリの詰まりを掃除機や水洗いで取り除く
・網戸・窓まわり:季節の変わり目に、レールのホコリを払い、動きを確かめる
・水回りのパッキン・排水口:気づいたときに、水漏れやぬめり、においがないか確認する
・建具(ドア・引き戸)の蝶番:開け閉めのときに異音や重さを感じたら確認する
・外壁・基礎まわり:半年から1年に1回くらいのペースで、ひび割れや目地のすき間を目で見て確かめる

無垢材の建具や床が温かみのあるナチュラルテイストのリビングで、女性が白いサッシの窓を開けて外の豊かな緑を眺めている様子。

換気フィルターは方式によって清掃頻度が異なる

このうち24時間換気システムのフィルターは、換気の方式やメーカーによって推奨される清掃頻度に差があります。
第一種換気・第三種換気といった方式の違いや機種の構造によっても目安は変わってくるため、あくまで一般的な傾向として「数か月に一度」という案内が多い、とご理解いただければと思います。
水洗いできるタイプとそうでないタイプがありますので、作業前にはお手元の取扱説明書を必ずご確認ください。
フィルターにホコリが溜まったままだと、風量が落ちたり、部屋ごとの温度差が気になったりすることもありますので、意外と暮らしの快適さに直結する部分です。

白い壁紙に設置された室内換気口のカバーを取り外し、ホコリが密着した内部のフィルターを確認している定期メンテナンスの様子。

外壁や基礎に気になる点を見つけたら

外壁や基礎まわりについては、明らかなひび割れや目地の劣化、雨だれの跡などを見つけたら、ご自身で補修しようとせず、早めに施工会社へご相談ください。
表面上は小さな劣化に見えても、内部まで影響していないとは言い切れないからです。
「これくらいなら大丈夫だろう」と自己判断してしまうより、写真を撮って一度相談していただくほうが、結果的に安心につながります。
気になった時点でのご相談であれば、たいていの場合は大がかりな話にはなりませんので、どうぞ遠慮なくご連絡ください。

木目調の白い外壁サイディングの継ぎ目部分で、コーキング(シーリング)材が経年劣化し、縦にひび割れが発生している状態。

こうした「見るだけ」「拭くだけ」の簡単な確認を暮らしの中に組み込んでおくだけで、ちょっとした異変にも早く気づけるようになります。
特別な予定を組む必要はなく、洗面や掃除のついでに目を向けるくらいの感覚で十分です。
曜日を決めて「今日はここを見る日」と決めてしまうのも、続けやすい工夫のひとつです。

畳敷きの和室で、木製窓枠のサッシレール部分に溜まったホコリや汚れを、清掃用の道具を用いて丁寧に拭き取っている様子。

見落としやすい設備のセルフメンテナンス~エコキュートの逃し弁を例に~

給湯設備のエコキュートには「逃し弁」という、住まい手の方があまり意識しない小さな部品があります。
ですが、この部品を定期的に動作確認しておくことが、本体を長持ちさせるうえで意外と重要だとされています。
日々の生活では給湯温度やお湯の量ばかりに目が行きがちで、こうした部品にまで意識が向く方は多くありません。
無理もないことです。

逃し弁の役割

逃し弁は、エコキュートの貯湯タンク内部の圧力を一定に保つための部品です。
お湯を沸き上げるときに生じる膨張水や圧力をタンクの外へ逃がし、タンクが破損するのを防いでくれています。
この弁が正常に動かないと、タンクが変形したり水漏れが起きたりと、本体の故障につながることがあるとされています。
ふだん目にすることのない部品だからこそ、「そんな部品があったのか」と初めて知る方も少なくありません。

なお、逃し弁の位置や操作方法はメーカーや機種によって違います。
今回ご紹介するのは、三菱電機製エコキュートの取扱説明書をもとにした情報です。
他メーカーの製品をお使いの場合は、お手元の取扱説明書の記載を優先してご確認いただければと思います。

グレーの吹き付け外壁の住宅側面に設置された、ヒートポンプ式給湯器の大きな貯湯タンクユニットとヒートポンプユニット。

自分でできる確認方法

自分でできる確認方法として、主に案内されているのは次の2点です。

確認方法内容
水漏れ点検排水口から常時水(お湯)が出ていないかを確認する※3、4
動作点検操作窓を開けてレバーを手前に起こし、排水口から水(お湯)が出ることを確かめたら、レバーを元に戻す※4

水漏れ点検で排水口から常時水(お湯)が出ている場合は、逃し弁の操作窓を開けてレバーを数回動かしてみてください。
詰まっていたゴミが取れて改善することがあるとされています。

白いボーダー柄のサイディング外壁を背景に、屋外に設置された住宅設備の側面にある小さな点検用樹脂カバーを開けている様子。

点検の頻度と異常時の対応

点検の頻度については、参照した情報の中でも「数か月に一度」というものから「年に数回」というものまで幅があり、機種や使い方によって案内が違うようです。
ですから、まずは数か月に一度を目安に、加えて本格的な冬を迎える前に一度は確認しておくと安心です。
外気温が氷点下になる時期には、配管の凍結を防ぐ「凍結防止ヒーター」がきちんと働いているかもあわせて見ておくとよいでしょう。
正確な推奨頻度は、お使いの機種の取扱説明書でご確認ください。

白い塗り壁と木部のアクセントが特徴的な住宅の屋外で、男性がヒートポンプ式給湯器の断熱材が巻かれた配管接続部を確認している様子。

レバーを動かしても水漏れや排水が改善しない、あるいは動き自体がおかしいという場合は、内部の部品が劣化しているのかもしれません。
無理に分解せず、メーカーか施工会社にご相談ください。
逃し弁は、日常生活の中では目に入りにくい部分だからこそ、知らないまま放置されやすいです。

一度取扱説明書に目を通して、ご自宅の機種の点検方法を把握しておかれることをおすすめします。
難しく考えず、まずは「操作窓がどこにあるか」を確認するところから始めていただくだけでも十分です。
場所さえ分かってしまえば、あとは案外あっという間の作業です。

自分でできることと、プロに任せるべきことの境界

日常のセルフメンテナンスと、専門知識が必要な点検・修理は、はっきり役割を分けて考えたほうが安心です。
どちらも大切な役割ですが、担う範囲が違うことを知っておくだけで、迷ったときの判断がずっとしやすくなります。
「これは自分で見ていいのか、それとも呼んだほうがいいのか」という迷いそのものが減っていきます。

住まい手ができる範囲は限られている

フィルター清掃や目視確認のように、住まい手ご自身で対応できる範囲は、実はそれほど広くありません。
構造躯体や防水、配管内部の劣化診断などは専門的な機材や知識が必要になるため、自己判断で手を出さず、専門業者による定期点検に委ねるのが望ましいとされています。
見た目には分からない部分ほど、専門家の目が必要になるとお考えください。
逆に言えば、見た目で判断できる範囲は、住まい手の方に任せていただいて構わない部分でもあります。

木目調のフローリングに設けられた床下点検口を開け、内部に設置された金属製の換気システム設備を確認している様子。

家咲の定期点検で確認していること

家咲では、お引き渡し後も安心して暮らしていただけるよう、第三者検査機関である株式会社家守りと連携した定期点検を行っています。

種別時期
無償点検3か月・6か月・1年・2年・5年・10年・15年
有償点検20年目〜55年目(5年ごと)

定期点検では、建物の構造や防水状況、住宅設備の動作確認など、住まい手の方ではなかなか判断が難しい部分を、専門的な視点でしっかり確認していきます。
回数を重ねるごとに、お客様の暮らし方や住まいの変化も含めてお話しできるのも、長く続く点検ならではだと感じています。
点検のたびに小さな気づきを教えていただけると、私たちとしても住まいの経年変化を追いやすくなります。

木の温もりを感じるナチュラルテイストのリビング。作業服姿の専門スタッフがメモを片手に、住宅の室内点検や状態の確認を行っている様子。

長期優良住宅の点検義務と、両輪の考え方

なお、長期優良住宅の認定を受けている住まいは、国の制度上、少なくとも10年ごとの点検が義務づけられています。
家咲の点検体制は、こうした制度上の要件にもきちんと対応しています。
日常のセルフメンテナンスで小さな異変に気づき、定期点検でプロの目による確認を受ける。
この両輪がそろって初めて、住まいを長く安心して維持していけるのだと思います。
どちらか一方に頼りきるのではなく、両方をうまく組み合わせていただくことが、結果的にいちばん負担の少ない住まいの守り方だと思っています。

木目の美しいフローリングが広がる明るいリビング。木製家具で統一されたナチュラルな空間で、親子がそれぞれ読書をしてくつろぐ様子。

この記事のまとめ

住まいは、日々のちょっとしたお手入れと、専門家による定期点検を組み合わせることで、長く安心して暮らせる状態を保ちやすくなります。

・換気フィルターや水回りなど、日常でできる確認は「見る・拭く・軽く動かす」程度で十分
・エコキュートの逃し弁は見落とされがちだが、水漏れ点検・動作点検を定期的に行うことが推奨されている(頻度・メーカー・機種により異なる)
・異常が続くようなら自己判断せず、メーカーや施工会社に相談する
・構造や防水など専門的な判断が必要な部分は、定期点検でプロに確認してもらう
・家咲では、お引き渡し後も第三者機関と連携した定期点検を長期にわたって実施している

すべてを完璧に管理しようと気負う必要はありません。
まずはご自宅の取扱説明書を一度開いてみるところから、始めてみてはいかがでしょうか。
分からないことがあれば、遠慮なく私たちにもお尋ねください。
小さな確認の積み重ねが、これから何十年と暮らす住まいを支えてくれます。

引用元・参照元

DAIKEN お客様サポート「24時間換気システム『エアスマート』は定期的にメンテナンスは必要ですか?」
https://faq.daiken.jp/faq/show/177?site_domain=user

協立エアテック「24時間換気システムのメンテナンスについて」
https://kankimaru.com/kankimaru/maintenance/

スムタノ(サンリフレ)「三菱エコキュートのメンテナンス方法!点検箇所と水抜き掃除の方法を解説」(三菱電機エコキュート取扱説明書を参照した記事)
https://www.sunrefre.jp/sumutano/ecocute/10454/

エディオンリフォームサイト「エコキュートのメンテナンス方法は?長持ちさせる方法を解説」(三菱電機エコキュート取扱説明書を参照した記事)
https://reform.edion.jp/blog/blog085/

株式会社ミズテック「エコキュートのメンテナンス10項目を解説!自分で行うやり方や頻度も紹介」
https://www.mizu-tech.co.jp/blog/93521/

国土交通省「住宅:長期優良住宅のページ」(長期優良住宅の維持保全・点検に関する制度の確認に使用)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000006.html

よくある質問<FAQ>

Q1. セルフメンテナンスをしないと、すぐに故障してしまいますか?

A. ご安心ください。すぐに大きな故障へつながるわけではありません。
ただ、小さな不具合に気づかないまま時間が経つと、修理の規模が大きくなってしまうことがあります。
無理のない範囲で、月に一度くらい気になる箇所を見ていただくだけでも、十分な予防になりますよ。

Q2. エコキュートの逃し弁は、自分で操作しても大丈夫ですか?

A. お手元の取扱説明書どおりに行っていただければ、対応できるご家庭も多いと思います。
ただし機種によって操作方法が変わりますので、まずは説明書の記載を確認してみてください。
操作後も水漏れや異常が続く、あるいは少しでも不安がある、という場合は無理をせず、メーカーや施工会社にご相談ください。

Q3. 換気フィルターの掃除を忘れてしまった場合、どうすればいいですか?

A. 気づいた時点で確認していただければ問題ありません。
たいていは掃除機で吸い取るか水洗いするだけで改善します。
もしフィルターの傷みがひどければ、無理に使い続けず、交換のサインだと考えてみてください。

Q4. 定期点検を受けていれば、セルフメンテナンスは不要ですか?

A. 定期点検は構造や防水といった専門的な部分の確認が中心になりますので、日常的なフィルター清掃や水回りのチェックは、やはり住まい手の方にお願いする部分として残ります。
両方を組み合わせてこそ、より安心して住まいを維持していけると、私たちは考えています。

Q5. どこまで自分でやってよいか分からないときは、どうすればいいですか?

A. ご家庭によって設備の種類や住まいの状況はさまざまですので、迷ったときは取扱説明書を確認しつつ、遠慮なく施工会社にもお声がけください。
ちょっとした確認だけでも、私たちは喜んで対応いたします。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市、防府市、宇部市、美祢市、萩市を中心に、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内を主な商圏としており、施工可能エリアの詳細につきましては、お気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせについて

「今の住まいのお手入れ方法について詳しく知りたい」「これから家を建てるにあたって、アフターサポートの内容を確認しておきたい」といったご相談、些細なことでも大歓迎です。
家咲では個別相談や資料請求を通じて、住まいの維持管理についてもお気軽にご相談いただける体制を整えています。
まずは情報収集だけでも構いませんので、気になることがあれば遠慮なくお声がけください。