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【収納は多いほど得?】
面積とコストから考える、後悔しない収納計画の立て方とは?

【収納は多いほど得?】
面積とコストから考える、後悔しない収納計画の立て方とは?

「【収納は多いほど得?】面積とコストから考える、後悔しない収納計画の立て方とは?」の文字と、木の温もりを感じる可動棚を備えた大容量ウォークインパントリー。

こんにちは。
山口市を中心に注文住宅やリノベーションを手掛ける工務店、家咲の代表、古田です。

「収納は、とにかく広いほうがいい」——そう思っていませんか。

家づくりのご相談をうかがっていると、このお声を本当によくいただきます。
たしかに、収納が足りずにモノがあふれてしまう暮らしは、できれば避けたいですよね。
そのお気持ちは、とてもよくわかります。

ただ、少し立ち止まって考えてみてください。
収納を増やすということは、間取りの面積や建築コストにも直結する、実はとても大きな判断でもあるのです。
「収納は多ければ多いほど安心」——本当にそうなのでしょうか。

この記事では、住宅メーカーが実施した収納に関する調査結果を手がかりに、その問いにひとつの答えを探っていきます。
あわせて、家づくりの現場で実際に役立っている、収納計画の考え方もご紹介します。

これから間取りを考えていかれるご夫婦にとって、収納との上手な付き合い方を見つけるヒントになれば嬉しく思います。
難しい制度の話ではありません。
日々の暮らしに直結する、身近な内容です。
どうぞ肩の力を抜いて、読み進めてみてください。

木の温もりを感じるフローリングと造作棚を備え、家族の様子を見守れる明るく開放的な対面式キッチンのあるリビングダイニング。

収納の満足度調査からみえてきたこと

収納の満足度は、暮らし全体の満足度にもつながっている

今回ご紹介する調査からまず見えてきたのは、収納に満足している方は、暮らし全体への満足度も高い傾向にあるということです。
数の多さよりも、「仕組み」や「使いこなし方」のほうが、満足度を左右しているようです。
私たちが日々の打合せでお客様のお話をうかがっていても、「収納が広いから満足」という方より、「使いやすい場所に、ちょうどよく収納がある」ことに満足されている方のほうが、実は多い印象があります。

高さ調節が可能な木製棚を壁一面に設け、食料品や日用品をたっぷりと収納できる窓付きの広々としたウォークインパントリー。

旭化成ホームズのLONGLIFE総合研究所が2024年12月に実施した「収納の満足度調査」(既婚男女・戸建住宅居住者1,000人対象)では、次のような結果が報告されています。

収納への満足度「くらし」全体への満足度
満足している人95%が「くらし」にも満足
満足していない人「くらし」に満足していたのは約2割

収納の充実度は、暮らし全体の満足感に少なからず影響しているのかもしれません。
数字だけを見ると「やはり収納は大事」と感じられますが、ここで少し立ち止まって注目したいのが、その「満足」の中身です。
収納が広いことと、収納に満足していることは、実は必ずしも同じ意味ではないのです。
この違いを知っておくだけでも、間取りを考えるときの視点が少し変わってくるはずです。

満足度を分けるのは「収納の量」より「モノとの向き合い方」

満足度を左右する要因についても、興味深い結果が出ています。
同調査では、収納の満足度に次の4つの視点が関わっているとされています。

・ゴール設定:理想の暮らしのイメージを描けているか
・整理:モノの取捨選択ができているか
・収納:しまい方が工夫されているか
・インテリア:見た目や雰囲気が整っているか

なかでも影響が大きかったのが「整理」、つまり「モノを手放すことが得意かどうか」だったといいます。
指標同士のポイント差としては、ここが最も大きく、27ポイントの開きがあったとのことです。
収納の広さや見た目の美しさよりも、日々の暮らしの中でモノとどう向き合っているかが、満足度を大きく分けているということです。
この結果は、家づくりを検討されている方にとって、少し意外に感じられるかもしれません。
「収納の大きさをどう決めるか」ばかりに気を取られがちですが、実は「モノとどう付き合うか」のほうが、暮らしやすさへの影響が大きいのです。

クローゼットの前に座り、衣類を「残す」と「捨てる」のボックスに分けて丁寧に整理整頓をしている女性の様子。

言い換えると、収納スペースの広さそのものより、「持ち物をどう選び、どう手放すか」という日々の習慣のほうが、満足度と強く結びついているということです。
これから収納の量を考えていかれるご夫婦には、ぜひ覚えておいていただきたい視点だと思います。
「とにかく広く」ではなく、「暮らし方に合わせてちょうどよく」というものさしを、ぜひ意識していただければと思います。

「収納は多いほど良い」とは言い切れない理由

収納を増やせば、その分コストも面積も膨らむ

収納を増やすということは、床面積が増え、建築コストも上がる場合があります。
このバランスを見ながら判断していくことが、実は家づくりでは、とても大切なポイントになります。

「とりあえず広い納戸を」「収納は多いに越したことはない」というお考えは、決して不自然なものではありません。
誰でも、収納が足りずに困った経験があれば、そう思うのは当然のことです。
ただ、実際にプランを進めていく中では、面積とコストのバランスを見ながら、少しずつ形にしていく必要があります。

一般的に、住宅の建築費用は延床面積が増えるほど上がる傾向があるとされています。
収納を増やすと、たとえば次のようなことが起こりやすくなります。

・壁・床・屋根・基礎などの構造にかかる費用が、その分だけ増える場合がある
・土地の広さや法規制次第では、収納を増やした分だけリビングや個室が狭くなってしまうことがある

白い外壁に黒い屋根が美しく映える、木製格子のアプローチと豊かな植栽が調和した和モダンテイストの住宅外観。

「収納は多ければ安心」という考えだけで計画を進めてしまうと、気づかないうちに予算をオーバーしたり、生活動線の使いやすさが犠牲になったりする——そんなご相談を、実際によくいただきます。
せっかく広い収納をつくったのに、リビングが思ったより狭く感じられてしまった、というお声を伺うこともあります。

逆に、収納を思い切って絞り込んだことで、リビングや水まわりにゆとりが生まれ、結果的に満足度が上がったというケースもあるのです。
収納は多いほうが安心という気持ちと、実際に暮らしてみたときの満足度が、必ずしも一致するわけではありません。
そこが、悩ましいところでもあります。

肌触りの良さそうな木製家具で統一され、柔らかなアクセントクロスと大きな窓からの採光が心地よいナチュラルモダンなリビング。

作っても使われなければ、満足にはつながらない

先ほどの調査結果が示すとおり、収納スペースを増やしても、モノを手放す習慣や整理の仕組みが整っていなければ、満足度にはなかなかつながりません。
広い納戸を作ったのに、結局は「とりあえず置く場所」になってしまい、使いにくさを感じている——そんな住まいも、実はよく見かけます。

季節家電や段ボールなどの大きな荷物をまとめてすっきりと収納できる、丈夫な木製の棚板を備えた引き戸付きの大容量の納戸。

収納は「作って終わり」ではなく、「どう使い続けられるか」まで考えて計画することが大切です。
完成した瞬間がゴールではなく、住み始めてからの数年、数十年をどう過ごすかまで見据えて考えることが大切です。

大事なのは収納の「量」ではなく「質」。
暮らしの動線に合った場所に、必要な分だけ、使いやすい形で確保することです。
次の章では、この考え方を実際の間取りにどう落とし込んでいくか、家咲での実際の考え方も交えながら、具体的にお話ししていきます。

後悔しない収納計画の進め方

収納計画は、「よく使う場所から」「暮らしの動線に沿って」考えていくと、面積を抑えながらも満足度の高い住まいに近づいていきます。
ここからは、家づくりの現場で実際によくお伝えしている考え方を整理してご紹介します。
難しく考える必要はなく、ポイントは意外とシンプルです。

収納は「量」より「配置」を優先する

収納で失敗しやすいのは、必要な場所に必要な収納がなく、使わない場所にばかり大きな収納があるというミスマッチです。
たとえばキッチンから離れた場所にパントリーを作ってしまうと、毎日の家事がかえって遠回りになってしまいます。
買ってきた食材を持って家の中を大きく移動する、というのは、想像以上にストレスがたまるものです。

家咲では、キッチンからパントリー、洗面、ランドリールーム、ファミリークローゼットまでを一つの家事ゾーンとしてまとめ、洗濯から収納までの動線を短くするプランもよくご提案しています。

室内干しに便利なアイアンバーと木目調カウンターを備え、奥のファミリークローゼットへ一直線に繋がる家事動線の良いランドリールーム。

大きな納戸を一つ作るより、「使う場所の近くに、必要な分だけ」という考え方のほうが、結果的に面積を抑えながら暮らしやすさを高められることが多いのです。
動線がまとまっているだけで、家事にかかる時間の感じ方は、ずいぶん変わってきます。
共働きのご家庭からは、こうした動線の工夫について特にご関心をいただくことが多いです。

洗濯カゴを持ち、自然光が差し込むフローリングの廊下から奥のクローゼットへと向かう、負担の少ないスムーズな家事動線の様子。

整理の仕組みを間取りに組み込む

収納の満足度には、「モノを手放す基準を持っているかどうか」が大きく関わっています。
これは先ほどの調査結果でも触れたとおりです。
同調査では、モノを手放すことが得意な人の77.8%が「手放す基準」を持っていた一方、苦手な人で基準を持っていたのは29.4%にとどまったといいます。
この差は、実は間取りの工夫でも補うことができます。

季節物やあまり使わない物は少し離れた収納に、毎日使う物は取り出しやすい場所に、というように「使用頻度」で収納場所を分けておくだけで、持ち物の整理はぐっとしやすくなります。
玄関横の土間収納やコート掛けのように、使う場所のすぐそばに「一時置き」できる収納を設けるのも効果的な工夫です。

収納する物に合わせて高さを調節できるL字型の木製可動棚を備え、壁面に小物を飾れるニッチを設けた大容量の収納スペース。

こうした小さな工夫の積み重ねが、日々の片づけやすさにつながっていきます。
収納の中身をきれいに保つ仕組みは、間取りの計画段階からある程度つくっておくことができるのです。
片づけの得意・不得意にかかわらず、仕組みの力を借りることで、無理なくきれいな状態を保ちやすくなります。

上段に季節物、中段から下段に使用頻度の高い衣類を配置した、木製棚や収納ケースを活用して使いやすくまとめたクローゼット。

標準とオプションの考え方を収納にも当てはめる

家咲では、住宅設備全般について「よく使う場所・汚れやすい場所には標準でしっかり備え、こだわりたい部分だけをオプションで整える」という考え方を大切にしています。
実はこの考え方、収納にもそのまま当てはまります。
まずはキッチン・洗面・玄関まわりなど、毎日必ず使う場所の収納を標準でしっかり確保し、そのうえで「趣味の物を飾りたい」「書斎に本棚がほしい」といったご家庭ごとのご希望を、優先順位をつけながら足していく——そんな進め方です。

白いキャビネットと正方形のタイル壁が明るく清潔感のある、壁付けタイプのシステムキッチン。ステンレス製ワークトップと大容量の吊り戸棚を備え、窓から自然光が差し込む機能的な空間です。

すべてを詰め込もうとするのではなく、「どこにどれだけ配分するか」を一緒に整理していくことで、面積とコストのバランスが取れた、納得感のある収納計画になります。
限られた予算をどこにかけるかは、ご家庭によって答えが違っていいものだと、私たちは考えています。

だからこそ、打合せの中では、それぞれのご家庭の暮らし方を、じっくりお聞きすることを大切にしています。
何を優先したいかは、ご夫婦の間でも意外と意見が分かれることがあり、そのすり合わせ自体も、家づくりの大切な工程の一つだと感じています。

木目の美しいテーブルに住宅の平面図と造作棚のスケッチを広げ、図面を指し示しながら細やかな家づくりの打ち合わせを行っている様子。

収納計画を進めるうえで意識しておきたいポイントを、簡単に整理すると次のようになります。

検討の順番考え方
1.よく使う場所キッチン・洗面・玄関など、毎日の動線上に必要な収納を確保する
2.汚れやすい・手間がかかる場所ランドリー、パントリーなど、家事の負担を減らす収納を優先する
3.見せ場・こだわりの場所趣味のスペースや飾り棚など、暮らしを楽しむための収納を追加する

こうして優先順位を意識しながら配分していくと、限られた面積や予算の中でも、使いやすさと満足度の両方を無理なく実現しやすくなります。
すべての場所を完璧にしようとするより、まずは毎日の暮らしに直結する場所から手をつけていくことが、結果的に近道になることが多いです。
焦って全部を一度に決めようとせず、優先順位を一つずつ整理していく。
それだけでも、収納計画の迷いはかなり軽くなるはずです。

この記事のまとめ

収納は「量を増やせば安心」というものではなく、面積やコストとのバランス、そして暮らし方の工夫との組み合わせで満足度が決まる。
今回の調査結果は、そのことを改めて教えてくれます。
収納スペースの広さそのものより、「整理の仕組み」や「使いやすい配置」のほうが、満足度に大きく関わっているようです。

・収納に満足している人は、暮らし全体の満足度も高い傾向にあるとされています
・満足度には「ゴール設定・整理・収納・インテリア」の4つの視点が関わっていて、なかでも「モノを手放す得意・不得意」の影響が大きいそうです
・収納を増やすと、床面積や建築コストが増える場合があるため、量よりも配置や仕組みを優先したいところです
・よく使う場所の動線に沿って収納を配置し、標準でしっかり確保する部分とオプションで整える部分を分けて考えると、後悔しにくくなります
・ご家庭によって大切にしたい持ち物や暮らし方は違うので、優先順位を一緒に整理しながら進めていただければと思います

収納計画に、決まった「正解」はありません。
ご家族の暮らし方や持ち物の量、大切にしたい時間によって、ちょうど良い収納の形は変わってきます。
焦らず、ご自身の暮らしに合った配分を、少しずつ見つけていただければと思います。
今回ご紹介した調査結果や考え方が、収納について立ち止まって考えるきっかけになれば幸いです。

※本記事には、内容理解を助ける目的で一部AI生成画像を使用しています。

引用元・参照元

旭化成ホームズ株式会社「新生活スタートの春は片づけ・収納見直しのチャンス LONGLIFE総合研究所『収納の満足度調査』を実施」(2025年3月10日)
https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20250310/index/

よくある質問<FAQ>

Q1. 収納は結局、多いほうが安心なのではないでしょうか?

A. 「収納が足りなくて困る」というご不安は、とてもよくわかります。
ただ今回の調査結果からもわかるように、収納の満足度は広さだけで決まるものではなく、整理の仕組みや配置の工夫によっても大きく変わってきます。
まずは「よく使う場所にしっかり確保する」ところから考えていただくと、無理のない広さで、納得感のある収納計画にしやすくなります。

Q2. 収納を増やすと、具体的にどれくらいコストが上がりますか?

A. 増える面積や仕様によって金額は変わってきますので、一概にはお伝えしにくいのですが、収納スペースを広げるほど床面積が増え、建築費用も上がる傾向があります。
ご希望の収納量と予算のバランスについては、プラン提案の中で具体的な数字とあわせてご説明できますので、気になるようでしたら遠慮なくお声がけください。

Q3. 収納の配置で、特に失敗しやすいポイントはありますか?

A. よくあるのは、使う場所と収納の位置が離れてしまい、結局使いにくくなってしまうケースです。
パントリーとキッチンの距離や、洗濯動線と収納の位置関係などは、実際に暮らしてみて初めて気づく方も多い部分です。
打ち合わせの段階で、普段の生活動線を具体的にイメージしながら配置を確認していくと、こうしたすれ違いはぐっと減らせます。

Q4. 子どもがいる家庭では、収納をどう考えればよいですか?

A. お子さまの成長にあわせて、持ち物や片づけ方も変わっていきますので、将来的に収納の使い方を見直せる余白を持たせておくと安心です。
調査結果では、モノを手放すことが得意な方ほど、お子さまを片づけに巻き込んでいる傾向があるとも報告されています。
お子さまと一緒に整理する習慣づくりも、収納計画とあわせて考えてみてはいかがでしょうか。

Q5. 収納の量は、打合せのどの段階で決めていくのですか?

A. 多くの場合、間取りの方向性が固まってくるヒアリングやプラン提案の段階で、収納の配置や量についても具体的に詰めていきます。
ご家庭によって必要な収納量は異なりますので、いまの持ち物量や将来のライフスタイルの変化も踏まえながら、無理のない形を一緒に整理していきます。
まずは、今感じていらっしゃるお悩みから聞かせてください。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市、防府市、宇部市、美祢市、萩市を中心に、家づくりのご相談を承っています。
事務所から車で1時間圏内のエリアを主な対応範囲としておりますので、詳しいエリアについては、お気軽にお問合せください。

ご相談・お問合せについて

収納の量や配置は、実際の間取りやご家族の持ち物量によって、最適な形が変わってきます。
「うちの場合はどのくらいの収納が必要なんだろう」という方は、完成見学会や個別相談の場で、実際の収納の使い方や配置の工夫をご覧いただくのもおすすめです。
まずは情報収集からで大丈夫ですので、気になる点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。