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家の形いろいろ
2020.06.15
家づくりには何かと予算が付いて回ります。
一般的には家の形で価格に違いがあるのをご存じですか?
今回は、家の形の違いでどんなメリットがあるのか、
または価格の違いがあるのかお話しします。
家づくりでポイントになる家の形
住宅の価格や仕様は住宅会社によって異なりますが、
一般的には家の形により、価格にかなりの幅がうまれます。
まずは、一番「お金のかからない」家の形からお話しします。
四角い形をした総2階の家
家づくりの中で一番お金がかからない家の形は四角い形をした総2階の家です。
非常にシンプルな形をしているため、材料に無駄がなく建物にかかるお金を抑えることが出来ます。
総2階の家とは、2階建ての建物で、2階の面積が1階と同等、
もしくはほとんど同じ家のことを指します。
総2階建ての家は、他の形の建物と比べ価格が安い
やはり総2階建ての一番のメリットは価格が安いことでしょう。
家の形に特にこだわりがなく、価格を抑えた家づくりをされたい方は
迷わず総2階建ての建物を選ぶと良いでしょう。
また、価格を抑えられるのは建てる時ではありません。
建てた後に生じる将来の外部メンテナンスにかかる費用も少なくて済みます。
つまり、総2階建ての建物は経済性に優れた建物だということを意味します。
総2階建ての家は、地震など耐震性に優れている。
一般的には建物は真上からの重さに対しては、柱で支えることが出来るので優れていますが、横からの力には非常に弱い傾向があります。
その点、総2階建ての家は、建物の横からくる力が上の階と下の階同じ場所にあるため、
地震時の横揺れや台風の時の横からの強風に強い形の建物となります。
ただし、必ずしも耐震性がいいわけではなく、もちろんその他の要素も大きく関わってきます。
例えば外壁の凹凸が多くなるほど耐震性に弱くなり、また経済性も落ちてしまいます。
太陽光パネルを設置しやすく、機能性を高めやすい
総2階建ての建物では、屋根を有効に活用することが出来るため、
屋根などに載せる太陽光発電で必要な太陽光パネルを使用するときに最大限のメリットを発揮します。
また、総2階建ての家では、壁面に凹凸が少なく死角が少ないため泥棒にも狙われにくく防犯上優れた建物といえるほか、
屋根の形も単純な形となるため、他の形に比べて雨漏りの原因が減ります。
熱損失が少ない
総2階建ての建物は建物の凹凸が少ない分屋根や壁の面積が少なくなります。
一般的に建物は凹凸が多いほど外部の熱環境の影響を受けやすく断熱性が低下します。
総2階建ての建物は建物の構造上、熱損失を最大限に抑えられるため、その分熱損失が少なくなります。
コの字型、L字型など、角の多い家
L字型やコの字型になれば四角い家と比べ、壁を新たに作る必要があります。
つまり、壁が増えた分材料が増えます。
材料が増えるだけでなく、角が増えるので、角を処理するための手間も必要になります。
依頼する会社によって違いますが、角が1か所増えるだけで
10万円から20万円ほど金額に差が出ますから、これはバカにできない金額となります。
しかし、コの字型やL字型は、以下のメリットがあります。
・デザイン面で優れた、見栄えのする家にすることができる
・複雑な土地や地形に対応できる
・採光を工夫できる
・開放感のある中庭を作ることが出来る
・風通しがよくなる
平屋の家
平屋とは、1階だけで2階がない家のことを言います。
特に、年配の方に人気があるのがこの平屋です。
また、平屋を建てるには、ある程度の土地の広さが必要となるので注意が必要です。
生活動線が短く暮らしやすい
平屋の最大のメリットは、移動が楽ということにあります。
無駄な段差もなく、一般的に建物の構造自体が非常に単純であるため、
建物全体を楽に移動することが出来ます。
特に小さなお子様がいる場合は、目の届く範囲内にいることが多いですし、
階段から落ちる心配もないため安心感を得ることが出来ます。
また、掃除もしやすく、布団などを干すのも楽にできるでしょう。
建物のメンテナンスがしやすい
平屋建ては足場が必要ないので簡単に屋根に上がることが出来ます。
そのため平屋は、2階建てより安い価格でメンテナンスを行うことができます。
年をとっても無理なく過ごせる
年を取ると階段を使って2階に移動するのは大変。
その点、平屋は段差がないので、年をとっても無理なく過ごすことが出来ます。
開放的で風通しがよい
平屋の場合はその構造がゆえに窓を開けると風が家全体を吹き抜けます。
また、平屋は2階へ続く階段もないため収納を増やすなど、
ワンフロアというスペースを最大限有効的に活用することが出来ます。
家族とのコミュニケーションをとりやすい
平屋はどこにいても家族の存在を感じることが出来ます。
家族がリビングに集まる機会が多いため、自然と会話が生まれます。
平屋で気を付けること
平屋は夜窓を開けて寝る、なんてことはうかつにできません。
防犯には十分に注意する必要があるでしょう。
そして、平屋は意外とコストがかかります。
資金計画や土地の確保をしっかり検討することが重要です。
復層階の建物と比べて構造的に強い
高さがなく、軽いため風や地震などの影響を受けづらいメリットもあります。
まとめ
今回はそれぞれの家の形によるメリットを主に紹介しました。
形が変われば家の表情も変わります。
好みだけではなく、様々な要素を知ったうえで家の形を決められるといいですね。(ㆁᴗㆁ✿)♪