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ブログと施工事例
太陽光発電2
2020.02.07
全3回でお届けしている「太陽光発電」。
今回はデメリットについて詳しく見ていこうと思います。
太陽光発電のデメリットといえば
太陽光発電のデメリットとして思い浮かぶのは
・高く売電できるのか
・初期投資をしてまで元が取れるのか
・屋根に設置した場合雨漏りが出るのではないか
・・・などという不安要素がメインになるのではないでしょうか?
しかし、太陽光発電を設置しても、生活に支障が出ることはほとんどなく、かかる費用のメインは初期投資でメンテナンス費用はそれほど大きくはありません。
デメリットがあるといったら、確実なマイナス面が存在しているというより、導入に対して不安に感じてしまうことなのです。
初期導入費用が高い
太陽光のパネルは、以前と比べて価格が下がってきたといっても、最新技術を駆使した商品のため、初期費用はある程度かかります。
さらに屋根に設置するとなると、屋根を傷めない工事が必要となり、足場の設置費用も掛かるため設置費用が高額になるのは確かです。
太陽光発電は、一軒あたり100万円以上かかるケースが多いことでしょう。
これだけの高額商品を購入するとなれば、貯蓄の一部を取り崩すか、初期費用を用意できなければローンを組むことになります。
ローンを利用すれば、太陽光発電の金利は2%台であることが多く、現在の貯蓄が減るリスクは回避できるといえるでしょう。
また、太陽光発電の業者選びに失敗すると、法外な値段で設置費用を請求されるケースもあります。
太陽光発電は一般の人に馴染みがないため、知識が乏しいと通常よりも高い値段で売りつける業者もいるようですから、注意が必要です。
定期的にメンテナンス費用がかかる
太陽光発電にかかるメンテナンス費用は、初期費用に比べて非常に少ないといえます。
ただし、まったくかからないというわけではありません。
メンテナンスフリーで、10年も20年も維持することができる投資とは異なります。
一般家庭に太陽光発電を設置した場合のメンテナンス費用は、20年間で30万円を想定しておく必要があります。
◎費用の内訳その1 パワーコンディショナーの交換 20万円
パワーコンディショナーは、太陽電池モジュールから電力エネルギーを取り出し、取り出した電力を交換電力に交換する役割を担っています。
屋内型と屋外型が存在しており、一般家庭なら屋内型を設置します。
3kWの一番小さなタイプでも、20万円台となることが多いようです。
◎費用の内訳その2 定期点検費用 20年間で10万円
これは1回あたり2万円の点検を4年に1度実施した場合の費用になります。
太陽光発電自体は、20年以上の寿命となるため、それ以上の期間で売電収入を得るためには、メンテナンス費用を考えておく必要があるでしょう。
ほかにも屋根への設置の場合、屋根の劣化の問題もあるため、新築時に設置したほうが総合的な費用は安くなります。
台風や火災などで壊れることがある
台風で飛来してくるゴミなどがぶつかると、ソーラーパネルが傷つく原因になります。さらに、ソーラーパネルは可燃物ですので、発電システムの周辺の出火には十分に気を付ける必要があります。
このリスクは施工技術によってカバーできるものもあります。施工品質が高い業者に依頼することも、太陽光発電の事故を予防する有効な方法です。
ソーラーパネルやパワーコンディショナーは、メーカー保証(出力保証:15~25年・製品保証10~15年)がついていますので、よく内容をチェックしておきましょう。
また、屋根に載せた太陽光発電は住宅用火災保険の補償範囲に含めることができます。
売電できなくなるリスク
太陽光発電の売電買取は、再エネ特措法で定められた、太陽光発電の余剰電力買取制度により、10年間の買取が保証されています。
この制度は、自宅等で使う電気を上回る発電をした場合、余剰分を10年間電力会社に売ることができる制度です。
買取に必要となる費用は、再生可能エネルギー発電促進賦課金として、電気を使うすべての人で負担しています。
住宅であるかの判断は、太陽光発電の規模となっており、10kW未満か10kW以上かで判断しています。
店舗や事務所を兼用している場合でも、規模が小さければ住宅とみなされるのです。
また、売電できなくなるリスクは、出力制限による不安要素もあります。
出力制限は出力に関係なく、すべての太陽光発電設備が対象となるものです。
しかし、指定電気事業者に電力会社の需給調整にかかる地域において、50kW未満の太陽光発電設備は当分の間対象外となっています。
現時点で、制御がかかる可能性があるのは産業用ですが、もし出力制御に不安を抱えているのであれば、出力制御保証制度がある業者を通して設置する方法もあります。
反射光で近隣トラブルが起こるリスク
太陽光発電パネルのソーラーパネルに反射した光で、近隣トラブルになるリスクがあります。
この場合は、北側屋根に設置したケースが多く、それ以外の場所ではあまり問題は起きていません。
その理由は、採光のため南側に大きな窓を設置する家庭が多いためです。
設置場所を考慮すれば、トラブルを防止することが可能です。
蓄電池がなければ夜の発電ができない
発電した電気は、基本的に溜めておくことはできないため、夜も発電したいと考えているなら、家庭用蓄電池の設置が必要です。
太陽光発電の実で、夜は発電することはできませんから、発電した電気を夜に使いたい場合や、売電したい場合は、家庭用蓄電池を設置しなければなりません。
畜電池を導入して夜でも余剰電気を増やすと、ダブル発電という形態に当てはまり、売電買取単価が下がってしまいます。
しかし、最近では、ダブル発電の適用にならない蓄電池システムもありますから、これを利用することで単価を下げずに余剰電力を売電することが可能になっています。
さいごに
太陽光発電のデメリット6つ、いかがでしたか?
どんなデメリットにも、必ず解消策があります。ひとつひとつ不安要素を減らしていくことが重要ですね(*ˆᴗˆ*)
次回はついに最終回!実際の価格問題について詳しく掘り下げていきます!
更新をお楽しみに(ㆁᴗㆁ✿)♪