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平屋を建てる上で注意すべき最大のポイント
2021.02.18
より耐震性と耐久性に優れ、より使いやすさと住みやすさにも優れた平屋を
実は2階建てよりもコストを抑えながら建てられるということ。
かつ、平屋にすることでメンテナンスや将来の増築といった
ランニングコストをも最小限に抑えられるということ。
さらに、そんな平屋がみんなが2階建てを建てるために買っている土地で
十分建てることができるため、土地代に余分な予算も全くかからないこと。
しかし、そのメリットを全て享受するためにはあることに
注意しておかなければいけません。
では、そのあることとはいったい何のことでしょうか?
平屋のデメリット
平屋にした場合、全ての部屋が1階につくられることになります。
また、土地を無駄に広げないということは、
敷地いっぱいに有効活用するということになります。
この場合、平屋が引き起こしてしまうデメリットとしては、
日当たりが良い土地の場合であれば、リビングや各居室が
すべて外からの視線にさらされてしまう・・・(丸見えになってしまう)
その視線を遮るためすべての大きな窓にカーテンを設置し、
しかも、ずっとそのカーテンを閉めっぱなしにしてしまいます。
大きな窓は防犯的に不安だし強風の時も不安だからと、
それらの窓全てにシャッターを設置するようになります。
そして、その結果家の外観もあまり美しくなくなってしまいます。
日当たりが悪い土地であればたとえ大きな窓を作ったとしても、
家の中が全く明るくならない可能性が高くなってしまいます。
隣の家との距離が十分に取れないからです。
となれば、せっかく家を建てたのに家の中が薄暗くなってしまい、
大きな窓をたくさんつくっているはずなのに、
朝からずっと電気をつけていないとダメな家になってしまいます。
ですから、平屋を建てる上で大切なことは、
この丸見えと薄暗さの両方を解決するということです。
プライバシーと明るさを両立させる
プライバシーと明るさを両立させるということが非常に大切です。
たとえ日当たりが良い土地であろうと、日当たりが悪い土地であろうと、一切関係なく。
そのためには、光の採り込み方をその土地に合わせて工夫する必要があります。
日当たりが良い土地の場合、
決して、必ずしも一番南に窓をつくることが正解ではありません。
むしろ、カーテンやシャッターだけでなく目隠しなどまで必要となり、
それだけの余分な出費を招くのだとしたら、
間違いといっても過言ではないかもしれません。
日当たりが悪い土地の場合、
決して必ずしもリビングを一番南に配置するのが正解ではありません。
むしろ、隣の家との距離が十分に空いていない場所にリビングを配置するとしたら、
ほぼ確実に光を遮断してしまうことになるので、
100%間違いであるといっても過言ではないでしょう。
設計は、その土地が与えてしまうであろうデメリットを解決し、
その土地のメリットを最大に生かすためにあるものなのです。
つまり、設計士が通念上の常識にとらわれることなく、柔軟な発想で
その土地に合わせて設計することさえすればどんな土地でも
プライバシーと明るさを両立させた家を建てることができるというわけであり、
それが住みやすい家を作るにあたって最も大切なことなのです。(ㆁᴗㆁ✿)♪