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【ナフサショックの影響】
住宅価格が高騰する現在、家づくりは本当に「待つ」が正解?

【ナフサショックの影響】
住宅価格が高騰する現在、家づくりは本当に「待つ」が正解?

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

山口市から家づくりをお届けしております、家咲の古田です。

最近、ご相談に来られたお客様から「ナフサショックって、住宅にも関係あるんですか」「もう少し落ち着くまで、家を建てるのを待った方がよいのでしょうか」というお声を続けていただきました。原料価格のニュースを見るたびに、家づくりを進めてよいか不安になる気持ちは、よく理解できます。

今日は、現在進行中のナフサショックの正体と、過去の物価変動から見えてくる「待つことのリスク」について、現場目線で正直にお伝えいたします。

モダンなダイニングにて、担当者から住宅資料や図面の説明を真剣な表情で受ける若い夫婦。

この記事でわかること

・2026年ナフサショックが住宅価格に及ぼす影響
・過去のオイルショックやウッドショックとの違い
・「待てば安くなる」が成立しにくい根拠
・金利・補助金・減税を組み合わせた判断軸
・家咲が原価高騰下で続けている工夫

2026年ナフサ・クライシスの正体と、住宅3万部材への波及

ナフサとは何か

ナフサは、原油を精製してつくられる石油化学製品の原料です。
プラスチック、塗料、断熱材、シート防水、配管、サッシ部材、内装ボード、設備機器の樹脂パーツなど、住宅一棟に使われる約3万点の部材の多くに関わっています。とりわけ、断熱性能や気密性能を支える発泡ウレタン系の建材、雨漏りを防ぐシート防水、毎日触れる水栓・キッチン部材まで、ナフサの影響は「目に見える部分」にも「見えない部分」にも及びます。

住宅の壁面にピンク色の発泡ウレタン断熱材を隙間なく吹き付け施工している様子。

現在、世界で何が起きているか

2026年2月末の中東軍事衝突を起点として、シンガポールのナフサスポット価格は3月末に1,000ドル/MT台へ到達し、前年同期比でおおむね6割高となりました。国内市場でも3月のナフサ価格は1キロリットル62,893円となり、業界紙では「2026年ナフサ・クライシス」とも呼ばれています。

原料が上がれば建材も値上がりし、輸送燃料費や人件費まで含めて住宅の総コストはじわじわと押し上げられている状況です。家咲の現場でも、一部の樹脂建材で納期遅延と価格改定の連絡が続いており、今後数か月は影響が続くと見ています。

特に内装下地材やサッシ部材は、メーカーから「次回出荷分から数%の価格改定」というお知らせが断続的に届いており、設計段階で仕様を確定しても、着工までの期間が長いほどコストのブレが発生しやすい状況です。

デスクに置かれた2階建て住宅模型と、資金計画や市場データを示す複数のグラフやチャート資料。

オイルショック・ウッドショックが教える「待った人」の損失額

一度上がった価格は、戻り切らない?

1970年代のオイルショックでは、原油高騰をきっかけに建材も人件費も大きく上昇し、その後の景気回復局面でも完全には戻らず、住宅取得費は階段状に上昇しました。当時の住宅価格指数を振り返ると、ショック前の水準まで戻ることはなく、結果として「あの時に建てておけばよかった」という声が多く残されています。価格は一度上がると新しい水準として定着しやすい、というのが過去の物価変動から得られる教訓です。

ウッドショックでは数百万円規模の差も

コロナ禍で発生したウッドショックでは、構造材価格が一時2〜3倍に跳ね上がり、「少し待てば落ち着く」と判断された方の中には、結果的に当初予算より数百万円多くかかったケースもありました。木材価格は一部落ち着いたものの、コロナ前の水準には戻っていません。ナフサショックはさらに深刻で、ウッドショックが木材一品目の問題だったのに対し、数千点の部材へ同時に波及する点が異なります。

建築中の木造住宅内部。整然と並ぶ柱や梁、耐震性を高める筋交いなどの構造体が見える現場。

フラット35が2.49%台へ。建物価格より怖い「金利上昇の総額負担」

2026年4月の金利水準

2026年4月末時点でのフラット35最頻金利は2.490%(前月比+0.24%)、主要銀行の変動金利は約15年ぶりに1%台へ到達しました。日銀は政策金利を0.75%まで引き上げており、追加利上げ観測も続いています。

価格と金利は同時に見る

状況建物価格住宅ローン金利総支払額への影響
① 現時点で建てる現状の水準現状の水準計画通りに収まりやすい
② 価格下落を待つやや下落(仮定)上昇の可能性価格の下げ幅を金利上昇が相殺
③ さらに長く待つ上昇継続の可能性上昇の可能性二重で負担増

仮に金利が0.5%上がると、4,500万円・35年返済で総返済額は約424万円増える計算となります。月々の返済額に置き換えると、毎月およそ1万円の差です。一見小さな数字に見えても、35年という長い時間軸の中では家計への影響は決して軽くありません。建物価格が同水準で推移しても、金利上昇だけで損失が発生しうるという点は見落とせません。

手元に住宅模型を置き、電卓とノートを使って家づくりの予算や資金シミュレーションを行う男性。

「待つ・建てる」を判断する3つのチェック視点

ご家族ごとに状況は異なりますが、判断材料として次の3点を整理してみることをおすすめいたします。

一つ目は、現在の家賃や住居費が将来のローン返済額とどの程度差があるか。

二つ目は、お子さまの就学時期や転勤など、ライフイベントとの兼ね合い。

三つ目は、頭金や予備費を含めた資金計画に余裕があるか。

この3点が整理できると、「価格や金利の動向を気にして待つ」のか、「ご家族のタイミングを優先する」のか、判断の軸がはっきりしてまいります。

明るい室内で笑顔を見せながら、住宅ローンの資金計画書やライフプランを確認し合う仲睦まじい夫婦。

補助金最大110万円・減税最大35万円を取りこぼさない、家咲の段取り

2026年度の支援制度

2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」が始まり、GX志向型住宅は山口県を含む5〜8地域で1戸あたり110万円、長期優良住宅は75万円、ZEH水準住宅は35万円が補助対象となります(いずれも子育て世帯・若者夫婦世帯が対象。

建替えで古家を除却する場合は長期優良住宅・ZEH水準住宅に20万円が加算されます)。

住宅ローン減税は控除率0.7%・期間13年で継続し、子育て世帯・若者夫婦世帯では長期優良住宅で借入限度額5,000万円・年間控除上限35万円、ZEH水準住宅で借入限度額4,500万円・年間控除上限31.5万円の上乗せ措置が引き続き適用されます。

さらに2025年4月からは新築住宅の省エネ基準適合が義務化されており、家咲の標準仕様(UA値0.46以下、C値0.5以下、耐震等級3)はこの新基準を上回る水準を確保しています。

無垢材の床が広がる開放的なLDK。キャメル色のソファ越しに、グレーのキッチンとダイニングが見渡せる空間。

補助金は「申請のタイミング」が肝心

補助金制度には予算枠と期限があり、年度途中で受付終了となる場合もあります。
みらいエコ住宅2026事業も交付申請の受付期間が定められており、契約・着工・完了のタイミングが要件に合うよう、計画段階から逆算して進めることが欠かせません。家咲では、お打ち合わせの初期段階で「どの補助金が使えるか」「いつまでに何を決めればよいか」を整理した工程表をお渡ししており、申請の取りこぼしを防ぐ仕組みを整えております。

家咲の地道な原価対応

家咲では、複数メーカーからの比較調達、標準仕様の定期見直し、設計段階での過剰仕様の抑制を通じて、価格上昇の波を少しでも和らげる努力を続けています。具体的には、同等性能の建材を複数社で比較して採用先を切り替える、納期が読みづらい資材は早期発注で価格を確定させる、間取りの段階で構造的に無理のない計画を組み立てて材料ロスを減らす、といった現場レベルの工夫を重ねております。

山口市・防府市・宇部市・美祢市・萩市の地域相場や土地条件もあわせて整理し、ご家族ごとに無理のないタイミングを一緒に検討してまいります。

打ち合わせスペースにて、笑顔の担当者がノートパソコンやモニターに映した3Dパースを使って住宅プランを提案する様子。

【結論】現在は「価格・金利・補助金」を同時に見て判断する時期

ナフサショックによる住宅価格高騰は事実ですが、待てば必ず安くなるとは限らず、金利上昇と補助金縮小が重なると総支払額が逆に増える恐れがあります。現在は特に、価格・金利・支援制度の三点を同時に整理して判断することが大切です。

・過去のオイルショックやウッドショックでも、価格は完全には戻らなかったため
・金利上昇により、建物が安くなっても総返済額が膨らむ可能性があるため
・みらいエコ住宅2026事業や住宅ローン減税には適用期限があるため

不安なときこそ、複数の判断材料を並べて比較できる場を持つことが、納得のいく結論への近道となります。物価が動く時期は、誰にとっても判断が難しいものです。家咲では「いま建てるべき」と急かすのではなく、ご家族にとって納得のいく判断材料をそろえることを大切にしております。

完成した住宅の内覧にて、背面収納や飾り棚が設けられたキッチンエリアを案内する担当者と施主。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市等を主な施工エリアとし、事務所から車で1時間圏内を商圏としております。すぐにお伺いできる距離だからこそ、暮らしの中で何かあった時も迅速に対応でき、「建てて終わり」ではなく、いつまでも住まいの成長を一緒に見守れる地域のパートナーでありたいと考えています。家づくりのタイミングに迷われた際は、お気軽にご相談ください。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>

本記事の位置づけについて

本記事でお伝えした内容は、2026年4月末時点で公表されている各種情報をもとに、家咲としての見解を整理したものです。ナフサ価格や住宅ローン金利、補助金制度の内容は今後の情勢によって変動する可能性があり、将来の市場動向を保証するものではございません。住宅取得のご判断にあたっては、本記事の内容のみを根拠とせず、最新の公的情報や金融機関の情報、ご家族のライフプランをあわせてご検討いただきますようお願いいたします。家咲はあくまで一つの考え方をお示しする立場であり、最終的なご判断はお客様ご自身で行っていただくものとなります。ご不明な点は、家咲までお気軽にご相談ください。