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【変動VS固定】
現在の金利上昇局面で、本当に安心なローンの選び方とは?

【変動VS固定】
現在の金利上昇局面で、本当に安心なローンの選び方とは?

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

山口市を拠点に家づくりをお手伝いしております、家咲の古田です。

2026年に入り、長く続いた超低金利の景色は変わり始めました。
日銀の政策金利は0.75%となり、主要銀行の変動金利もほぼ1%の水準まで上昇しています。
先日ご相談に来られたご夫婦からも「銀行で勧められた変動金利で本当に大丈夫でしょうか」と切実なご質問をいただきました。

今回は、4,500万円のご予算を例に、変動と固定の支払いイメージとフラット35の優遇制度を整理しながら、後悔しない資金計画の考え方をお伝えします。

木目調のテーブルで、夫婦が「住宅ローンシミュレーション」の書類と電卓を使い、真剣に返済計画を相談している様子。

この記事でわかること

・変動と固定、それぞれの支払いイメージの違い
・4,500万円借入時の具体的な月々の返済額
・金利が上がっても急に困らない仕組みの理解
・フラット35の子育て世帯向け優遇制度の活用法
・家計に「守り」を組み込む考え方のヒント

2026年、変動金利1%台突入。今こそ問われる「金利との向き合い方」

2026年4月末日の執筆時点で、フラット35の最頻金利は2.49%、メガバンクの変動金利も0.945〜1.275%と、数年前とは異なる景色が広がっています。
「不安に煽られて急いで決めること」と「正しく知ったうえで選ぶこと」は、別物です。
住宅ローンは30年以上付き合うお金の話。今日の支払いだけでなく、5年後、10年後、20年後にも目を向ける必要があります。

タブレット端末に表示された、右肩上がりの「今後の金利予測」グラフを指差しながら、将来の金利上昇リスクを検討する様子。

「変動=危険、固定=安全」という単純化への注意

ご相談の中には、「変動は怖いから固定」「みんな変動だから自分も」と、最初から答えを決めてお越しになるご夫婦もいらっしゃいます。けれども、ご家庭の収入の安定度、貯蓄ペース、教育費の見通しによって、最適な答えは変わります。商品の優劣ではなく、「我が家にとっての守り」を起点に考えるのが筋道です。

仕組みのおさらい

変動金利は半年ごとに金利が見直され、月々の返済額は金融機関の多くで5年ごと、上昇は直前の1.25倍までという緩衝ルールが設けられています。固定金利は借入時の金利が完済まで続き、35年先まで返済額が変わりません。変動は「目先の負担を軽くする選択肢」、固定は「将来の見通しを買う選択肢」と整理できます。

なぜ今、金利が動き始めたのか

背景を簡単に押さえておくと判断が立てやすくなります。日銀は2024年にマイナス金利を解除し、その後段階的に政策金利を引き上げてきました。
2025年12月の追加利上げを経て、現在の政策金利は0.75%。これに連動する短期プライムレートが上がったことで、変動金利の基準も押し上げられた格好です。

一方、固定金利の指標となる長期金利(10年物国債利回り)も上昇基調にあり、フラット35の最頻金利は2026年4月、前月比+0.24%の2.49%となりました。今後の動きを正確に予測することは誰にもできませんが、「金利は動く前提」で資金計画を組むことが、現実的な姿勢といえます。

日本銀行本店の歴史的建造物を、隣接する現代的な高層ビルとともに、真上から撮影したダイナミックな空撮写真。

予算4,500万円で試算。変動・固定で月3万円超の差が生む将来格差

借入額4,500万円・返済期間35年・元利均等返済を前提に、現在の代表的な金利水準でシミュレーションします。

種類金利(参考)月々返済額総返済額
変動金利年1.0%約127,100円約5,340万円
固定金利(フラット35)年2.49%約160,200円約6,730万円

※変動金利は2026年4月の主要銀行レンジ(0.9〜1.3%)の中間値として1.0%を仮置きしています。
月々の差は約33,000円。35年間では約1,390万円の開きとなります。「だったら変動で」と感じやすい数字ですが、この差額をどう扱うかで安心感は大きく変わります。

白シャツ姿の人物が、木製デスクの上で電卓のキーを指で操作し、その横にマグカップとノート、クリアペンが置かれている。

仮に11年目から変動金利が2.0%へ上昇したら

期間金利月々返済額(目安)
1〜10年目1.0%約127,100円
11年目以降2.0%約140,500円前後

金利が1%上がっても、月々の上昇は約13,000円にとどまります。元利均等返済では当初10年で元金が減っているため、上昇分の影響が穏やかになるからです。「金利が上がる=家計が一気に苦しくなる」とは限らない、という事実は知っておきたいところです。

より厳しい想定で見ても、対応の余地は残る

ここで、もう一段厳しい想定も並べておきます。仮に11年目から3.0%(+2.0%)まで上昇したケースでは、月々の返済額は約153,000円前後となり、当初比で月+26,000円の増加です。固定2.49%の月160,200円とほぼ同水準に着地する計算になります。

つまり、「変動を選んでも、ここまで上昇しなければ固定より総額負担は軽くなる」という見方ができます。逆に、想定を超えた上昇局面になっても、繰上返済の余力を10年間で確保しておけば、残債そのものを圧縮することで月々の負担増を吸収できる余地が生まれます。

差額を「使う」のと「備えに回す」のとでは大違い

固定との差額月3万円強を生活費に組み込むと、上昇局面で調整が効きません。専用口座に積み立てれば10年で約400万円。繰上返済の原資となり、変動の不確実性を大きく和らげる備えになります。住宅ローンは「借りた瞬間の金利」ではなく、「35年間の家計運営全体」で評価すべきものです。

明るい陽光が差し込む白いテーブルで、住宅模型と通帳、電卓を前にして、夫婦が真剣に住宅購入の資金計画を立てている手元のカット。

固定2.49%が10年間1.49%に。子育て世帯が使えるフラット35の隠れた武器

固定金利は「高い」と思われがちですが、フラット35には子育て世帯向けの「子育てプラス+ポイント制度」があります。お子さまの人数や住宅性能に応じてポイントが加算され、合計に応じて金利が引き下げられる仕組みです。
※1ポイント=年▲0.25%×5年。当初5年間は最大4P(年▲1.0%)が上限で、超過分は6〜10年目に繰り越されます。

無垢材の床と自然光が心地よいリビングで、夫婦と幼い子ども二人が木製ローテーブルを囲み、積み木や絵本で仲睦まじく遊んでいる。

例:お子さま2人+ZEH水準+維持保全型

家咲の標準仕様(UA値0.46以下、長期優良住宅標準対応)であれば、次の組み合わせが可能です。

項目内容ポイント
家族(子育てプラス)お子さま2人2P
住宅性能ZEH水準3P
管理・修繕維持保全型(長期優良住宅)1P
合計6P
期間適用金利月々返済額(目安)
1〜5年目2.49%→「1.49%」(▲1.0%)約138,500円
6〜10年目2.49%→「1.99%」(▲0.5%)約148,300円
11年目以降2.49%約158,000円前後

優遇前と比べ、35年総返済額で約500万円前後の軽減が見込めます。固定の安心感を保ちつつ、当初10年は変動に近い水準に近づけられる点が特徴です。

制度活用のコツと注意点

ポイント制度は「住宅性能」「家族」「管理・修繕」「エリア」の4グループから加算される設計です。家咲では、許容応力度計算による耐震等級3、UA値0.46以下、第一種換気システムなど、ZEH水準・長期優良住宅の認定を取得できる仕様を標準化しています。設計段階で要件を意識すれば、ポイントを取りこぼすことなく積み上げられます。

一方で、当初の引き下げ幅が大きいぶん、11年目以降に金利が元に戻るタイミングで返済額が一段上がる点は事前に把握しておく必要があります。シミュレーションでは、引き下げ終了後の家計を必ず確認しておくことが大切です。

なお、フラット35は2026年4月から融資限度額が1億2,000万円に引き上げられ、土地代を含めた借入のしやすさも変わってきています。

すっきりとした外構と広いコンクリートの駐車場を備えた、白い外壁と木目調のアクセントが調和するモダンな2階建て新築一戸建ての外観。

金利1.5%上昇でも揺らがない家計を、今のうちにつくる視点

銀行員には踏み込めない、ご家庭固有の判断軸

銀行担当者はローン商品のプロですが、ご家族の人生設計までは踏み込めません。判断のポイントは三つです。

・金利が1.5%上がっても、家計が回るかを試算しておく
・頭金や繰上返済に回せる余力を確保する
・教育費のピーク時期と返済額の推移を重ねて見ておく

この三点を押さえておけば、変動でも固定でも「想定外」で慌てる場面を減らせます。

木目調のテーブルで、手元に「ライフプランシート(2026年〜2076年)」の書類、電卓、マグカップを置き、女性がペンで記入している様子。

よくあるご相談シーン

「子どもがあと数年で中学生。教育費が膨らむタイミングと、変動金利が見直される5年後が重なるかもしれない」――こうしたご相談は実際に多く寄せられます。返済額の推移と教育費のピークが重なる時期を一枚の表に並べてみると、漠然とした不安が「いつ・いくら・どう備えるか」という具体的な問いに変わります。家計のヤマ場を可視化するだけでも、判断の精度は大きく上がります。

ミックス型という選択肢

借入の一部を固定、一部を変動にする「ミックス型」もあります。4,500万円のうち2,000万円を固定、2,500万円を変動とすれば、上昇リスクを半分に抑えつつ低金利のメリットも受け取れます。万能ではありませんが、視野を広げる選択肢です。

【結論】2026年の住宅ローンは「商品選び」より「家計の体力」で決まる

変動か固定かを論じる前に、「金利が動いても揺らがない家計」を整えることが本当の守りの選択です。

・月々の差額分を貯蓄や繰上返済に回す仕組みを持てるため
・元金が減った後の金利上昇は影響が緩やかになるから
・フラット35の優遇制度で固定でも当初負担を抑えられるから

商品の良し悪しではなく、ご家庭の備えを整えること。それが何よりの安心材料となります。
判断の前に確認しておきたいのは、「金利が動いても暮らしの質を落とさずに済むか」という一点です。この問いに自信を持って「はい」と答えられる家計設計こそが、今後の住まいづくりを支える土台になります。

木目の外壁がアクセントのモダンな新築住宅の玄関前で、家族5人が笑顔で赤い絨毯の上に立ち、紅白のテープカットを行っている。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市 等を主な施工エリアとし、事務所から車で1時間圏内を商圏としております。すぐにお伺いできる範囲にエリアを絞ることで、暮らしの中で何かあった時にも迅速に対応できる体制を整えています。定期点検や長期保証も、距離が近いからこそ機動的に動くことができます。「建てて終わり」ではなく、いつまでも住まいの成長を一緒に見守れる、地域のパートナーでありたいと考えております

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>