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【床上30cmが危険ゾーン】
花粉もホコリも「下」に溜まる。換気口が上にある家のリスクとは?

【床上30cmが危険ゾーン】
花粉もホコリも「下」に溜まる。換気口が上にある家のリスクとは?

こんにちは。山口市の工務店、家咲の古田です。

「換気口は壁の上や天井についているもの」――そんな思い込みが、実は家の空気環境に大きな影響を与えているかもしれません。ホコリや花粉が最も多く漂っているのは、床に近い空間です。上から吸い込んでも、肝心の床上30cm付近にたまったアレルゲンには気流が届きにくい。そこに一般的な換気システムの見落としがあります。

前回の記事(【C値0.5の本当の意味】断熱と気密、どちらが欠けても「暖かい家」は実現しない理由について)では、気密性能がいかに快適な暮らしを左右するかをお伝えしました。今回はその続きとして「気密があってこそ力を発揮する換気」、つまり家咲が全棟に標準採用している第一種換気システム「sumika(澄家)」の仕組みと強みをお伝えします。「なぜ床から吸うのか」という疑問が解けたとき、換気への見方がガラリと変わるはずです。

無垢材のフローリングに美しく収まる、床下換気システム用の樹脂製フロアガラリ。

この記事でお伝えすること

・花粉やホコリがたまりやすい意外な場所
・一般的な換気の仕組みでは届かない理由
・sumikaの床面排気が選ばれる5つの根拠
・花粉症の方にうれしい空気の仕組みとは
・気密と換気がそろって初めて機能する訳

住宅の気密性能を数値化する気密測定(C値測定)の様子。壁面には隙間なく断熱材が施工されている。

高気密住宅だからこそ換気が活きる。「気密と換気はセット」である理由

前回の記事で「気密性能(C値)」についてお話しました。家に隙間が多いと、換気口以外の場所からも空気が出入りし、計画した経路通りに空気が流れなくなります。「ざるで水を運ぼうとしている」状態に近く、どれだけ高性能な換気システムを設置しても、気密が低ければ本来の力を発揮できません。

家咲ではC値0.5以下という高い気密性能を全棟で確保しているからこそ、今日ご紹介するsumikaが設計通りに動き、家全体の空気をきちんとコントロールできます。気密と換気は切り離せないセット。その前提が整ったうえで、「どんな換気システムを選ぶか」という話が初めて意味を持ちます。

床から30cmが「一番汚れた空気のゾーン」。赤ちゃんが呼吸している高さと同じ

換気の仕組みに入る前に、ひとつ確認しておきたいことがあります。花粉やハウスダスト(ホコリ、ダニの死骸など)は、部屋のどの高さに最も多く漂っているか、ご存じでしょうか。

空気中に舞い上がったアレルゲンは、時間をかけてゆっくりと重力に引かれ、床面に向かって沈降していきます。最終的に最も多く溜まるのが「床上30cmの空間」です。

この高さは、赤ちゃんがハイハイしたり、小さなお子さんがおもちゃで遊んだりするゾーンとほぼ重なります。「家の中にいても目がかゆい」「換気しているのになんとなくホコリっぽい」という声は、この高さの空気環境と深く関わっています。

室内高による花粉・アレルゲンの分布図。床上30cmの高さに汚れが滞留しやすく、乳幼児への影響を示唆する図解。

家族の中で最も汚れた空気を吸っているのは誰か?

床上30cmという高さは、小さなお子さんの顔の位置とほぼ同じです。ペットを飼っているご家庭では、愛犬・愛猫が過ごす高さもちょうどこのあたりになります。花粉症の季節に「屋内にいるのに症状が出る」という方は、室内の床付近に溜まったアレルゲンが一因になっている可能性があります。大人の目線には映りにくい「床上30cmの問題」ですが、家族の健康を考えるうえで、無視できないポイントです。

無垢材の温かみがある床の上で、積み木遊びに熱中する子供。自然素材に囲まれた健やかな暮らしのイメージ。

なぜ壁の換気口では花粉・ホコリが取れないのか。見落とされがちな設計の盲点

一般的な住宅の換気では、排気口は壁の上部や天井付近に設置されています。設計の汎用性が高く、広く普及している方法です。しかしこの構造には、見落とされがちな弱点があります。

排気口が高い位置にあると、空気の流れは「上から上」になりがちです。天井近くの空気は入れ替わりますが、床付近に沈んだホコリや花粉には十分な気流が届かず、そのまま室内に滞留し続けます。

質感豊かな無垢床にグレーのラグを敷いた落ち着きのある一角。3灯のフロアスタンドがアクセントのシンプルなインテリア。

「換気が動いている」と「効いている」は別の話

「24時間換気システムがついているから空気は安心」と思っていた方も多いかもしれません。ですが、換気は「動いていること」と「効いていること」は別の話です。どこから吸って、どこへ排出するか。その設計によって、同じ換気でも室内の空気環境はまったく変わります。

法律上、2003年以降の新築住宅には24時間換気の設置が義務化されていますが、「義務をクリアしている換気」と「居住者の健康を守る換気」の間には、大きな質の差があります。

床面排気・全熱交換・ダクトレス。sumikaが選ばれる5つの根拠を解説

ここからが本題です。家咲が標準採用しているマーベックス社の第一種換気システム「sumika(澄家)」は、排気口を「床面」に設置しています。「なぜ床から?」という疑問への答えが、そのままsumikaの強みそのものです。

床下点検口から確認できる第1種熱交換換気システムの本体ユニット。メンテナンス性を考慮した配置。

① 床上30cmのアレルゲンを、直接・確実に排気できる

sumikaの最大の特徴は、排気口を床面に設けていること。ホコリや花粉が最も溜まる「床上30cmのゾーン」から直接空気を吸い込み、外へ排出します。「汚れがたまっているところから、そのまま吸い出す」というシンプルな発想が、空気環境の改善につながります。気流で巻き上げることなく排気できるため、掃除の際にアレルゲンが一時的に舞い上がるリスクも抑えられます。お子さんや花粉症のご家族がいるご家庭に、安心を届ける設計です。

② 給気口に「PM2.5フィルターII」。花粉除去率は99.8%

外から新鮮な空気を取り込む給気口には、「PM2.5フィルターII」を搭載しています。2.0μm以上の微粒子を97%除去し、花粉の除去率は99.8%。花粉・排気ガス・黄砂などが室内に入り込む前にブロックする二重構造のフィルターです(出典:マーベックス公式)。花粉の多い時季も窓を閉めたまま、清浄な空気を室内に届けられます。花粉症の方にとって、季節を問わず室内の空気環境が保たれることは、大きな安心感につながります。

花粉除去率99.8%を誇る給気フィルターの性能説明。微細な粒子を捕集する2層構造のフィルター断面図。

③ 熱も湿度も回収する「全熱交換」で、快適と省エネを両立

換気では、せっかく温めた(または冷やした)室内の空気を外に排出するため、そのまま熱が逃げてしまいます。sumikaは「全熱交換型」を採用しており、排気する際に熱だけでなく湿度まで回収し、新しく取り込む外気の温度・湿度を室内環境に近づけてから届けます。温度差の大きい冬の外気や、蒸し暑い夏の外気をそのまま室内に送り込まないため、冷暖房の負担が軽減されます。湿度も調整できるため、冬の過乾燥対策としても有効です。

④ ダクトレス設計で、給気の通り道が汚れにくい

一般的な熱交換型換気システムでは、給気をダクト(空気の通路)を経由して各部屋に届けます。ダクト内は長年使用すると汚れが蓄積し、定期的に専門業者による清掃が必要になります。sumikaは給気側をダクトレス構造とし、空気は床下空間を通じて各部屋へ届けられます。ダクトがないため汚れの蓄積が起きにくく、給気の通り道を清潔に保てます。

⑤ 床下設置だから静かで、メンテナンスも無理なくできる

一般的な熱交換型換気の本体は天井裏に設置されることが多く、フィルター交換には脚立が必要なケースもあります。sumikaは本体を床下に設置するため、お手入れが低所で完結します。脚立もドライバーも不要で、スイッチパネルのアラート機能がメンテナンス時期をお知らせします。また、本体が床下にあることで駆動音や振動が生活空間に伝わりにくく、毎日の静かさも保たれます。

表で見る違い。一般換気とsumikaを6項目で比較する

床排気システム「sumika」と一般的な壁排気システムの比較。不快な臭いが上昇せず足元から効率的に排出される様子。
比較項目一般的な換気システムsumika(澄家)
排気口の位置壁上部・天井付近床面
床上30cmのアレルゲン対応気流が届きにくい直接排気できる
給気の経路ダクト経由(汚れが蓄積しやすい)ダクトレス(床下経由)
熱交換の種類熱交換なし、または顕熱型(製品による)全熱(温度+湿度を回収)
本体の設置場所天井裏が多い床下
メンテナンス高所作業が必要な場合あり低所作業で完結・アラート機能つき

【まとめ】「汚れた場所から直接吸い出す」という発想が、家の空気環境を根本から変える

家の空気をきれいに保つために大切なのは、「換気が動いている」という事実ではなく、「汚れが最も多くたまっている場所から、効率よく吸い出せているか」という設計の質です。ホコリや花粉は床上30cmの空間に集中します。だからこそ、そのゾーンに直接排気口を設けるsumikaのアプローチには、明確な根拠があります。

・床上30cmのアレルゲンを床面排気で直接除去できるため、子どもや花粉症の方がいる家庭に有効
・全熱交換により温度と湿度を同時に回収できるため、冷暖房効率が上がり毎月の光熱費を抑えやすい
・ダクトレス・床下設置の構造により、専門清掃が不要で日常のメンテナンスが現実的に継続できる

「気密があるから換気が活きる」「汚れた場所から吸うから空気がきれいになる」。この2つの考え方が、家咲の家の空気環境を根本から支えています。第一種換気システム「sumika」は、毎日24時間、目に見えないところで家族の健康を静かに守り続ける設備です。換気に関する疑問は、専門スタッフへお気軽にご確認ください。

数字より、体感が正直。完成見学会・OB宅見学会でsumikaを確かめてください

洗練されたグレーのアイランドキッチンと、木の温もりが調和するダイニングキッチン。開放感のあるフラットな設計。

「実際にsumikaが稼働している家の空気を感じてみたい」という方は、ぜひ家咲の完成見学会またはOB宅見学会にお越しください。実際に建てたお宅を訪問し、室内の空気感や温熱環境を体で確認していただけます。スペックの数字だけでは伝わらない「暮らしの質」を、実際の空間でご体感いただければと思います。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

家咲の施工エリアについて

家咲では、山口市を中心に、防府市、宇部市、美祢市、萩市などを主な施工エリアとし、事務所から車で1時間圏内を商圏としております。エリアを絞ることで万が一のときも迅速にお伺いできる体制を整え、「建てて終わり」ではなく、住まいの先を長く見守れるパートナーでありたいと考えています。

<上記エリア以外につきましては、弊社担当までご確認ください>